【甲子園】土浦日大OB会・村下会長 後輩が見せてくれる49年前の夢の続き

2023年08月20日 05:05

野球

【甲子園】土浦日大OB会・村下会長 後輩が見せてくれる49年前の夢の続き
アルプス席で見守る土浦日大OB会・村下勇次会長 Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第12日準々決勝   土浦日大9―2八戸学院光星 ( 2023年8月19日    甲子園 )】 【声援よ君に届け】<土浦日大OB会・村下勇次会長>グラウンドの後輩たちを見つめる目がまぶしそうだ。土浦日大(茨城)にとって初の準々決勝の戦い。野球部OB会の村下勇次会長(65)は遠い昔を思い出して言った。
 「あの頃と比べたら今の子たちのレベルが上ですよ。一人一人が相手を分析し、控えの選手も活躍する」

 あの頃とは、49年前の同校の夏の甲子園初出場だ。エース・工藤一彦(元阪神)を擁して74年に春夏連続で出場。当時1年生だった村下会長には、入学直後の夏が初めての甲子園だった。茨城大会は背番号14。甲子園では3年生と入れ替わって当時14人のベンチ入り枠から外れた。甲子園練習でグラウンドに立ち「ショートを守ったら、マウンドの盛り上がりのためか打者の膝から下が見えない。これでどう試合するのかなって」。その試合の相手は、1年生スラッガー・原辰徳(現巨人監督)の東海大相模(神奈川)だった。

 試合は9回2死から追いつかれ、延長16回にサヨナラ負け。延長に入って登板した1年生左腕・村中秀人(現東海大甲府監督)に抑えられた。「あれは急な登板で準備できてなかったようで、一塁へ何度もけん制球を投げて肩をつくっていたのを覚えてますよ」。その同学年の左腕も、この夏の甲子園限りで監督を勇退。「テレビで見たけど、村中もちょっと年を取ったね」。49年という年月をかみしめてそう言った。

 「後輩たちには感謝しかない。こんなに長く甲子園で応援させてもらって。夢を見せてもらっている」。初めての甲子園から元号は2度変わった。でも、甲子園は少しも変わらない。何年たっても胸が躍る夢を見られる。(秋村 誠人)

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