アレへのプレッシャー皆無!? 阪神・森下が明かす「誰もマジックの話なんてしませんよ」

2023年08月20日 08:00

野球

アレへのプレッシャー皆無!? 阪神・森下が明かす「誰もマジックの話なんてしませんよ」
<D・神>8回1死一、二塁、小幡の中前適時打に沸く阪神ベンチ(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神6-2DeNA ( 2023年8月19日    横浜 )】 【畑野理之の談々畑】まったくの杞憂(きゆう)に終わった。阪神に優勝のプレッシャーがかかってきたのかと思ったが、全然違った。6回からの4イニングで6得点。打線がつながっての逆転勝ちはお見事だった。
 16日に優勝マジック29が初点灯してから、翌17日の広島戦は24試合ぶりの零封負け。18日のDeNA戦は1―2で落とし、この試合も前半5回を終わって0―1。得点が入らなかったことに、少し心配した。ゴールテープまでの距離が数字として表れて、特に野手がガチガチになっているのかも…と。

 マジック点灯後の2連敗中に無安打だった森下翔太に聞いたが完全否定された。この日はスタメンから外れている。「選手のみんなは誰も優勝マジックの話なんてしてませんよ。そういうものなんじゃないのですか。数字がまだ大きいからなのかもしれませんが」。ベンチや帰りのバスで選手同士で優勝マジックの話どころか、順位やゲーム差などの話題にもならないらしい。

 プロ1年目の森下も当然、ペナントレースの優勝争いは初めての経験。18日は阪神も負けたが、対象チームの広島も負けたため1つ減った。「試合に負けて、自分も打てなくて悔しかったのですが、そうなんですよね、2位のチームが負けても減るんでしたよね」。東海大相模(神奈川)では主にトーナメント、中大はリーグ戦のため、優勝マジックの仕組みにまだ不慣れで、興味も薄かった。まだ目の前の試合を一つ一つの心構えだ。

 優勝マジックが点灯するとスポーツ紙もテレビのニュースも、その数字と最短Vの日を必ずクローズアップする。03年、当時の星野仙一監督が7月8日に優勝マジック49を点灯させた。18年ぶりのリーグ優勝へ関西が大盛り上がりを見せる中、「これで優勝できんかったらオレはもう日本には住めんよ」と阪神ファンからの期待の大きさに本当にビビっていたのを思い出す。

 今の選手も絶対にプレッシャーがゼロではないし、この日は1つだけ減って27になったことも知らないはずはないのだろうが、本当にたくましい。着々と減らしていきそうだ。

 ちなみに03年は7月8日に「49」が点灯して69日後の9月15日にゼロにした。05年は9月14日に「13」が出て、15日後の9月29日に胴上げ。数字の減り方は対象チームにも左右されるが、今年は残り34試合で、2位広島に7差。選手とは対照的に、ファンの間ではXデーはいつ頃かが話題の中心になっていく。

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