阪神・小野寺は出番飢えるジョーカー 激打は“兄貴分”の助言のおかげ「アドバイスが効きました」

2023年08月20日 05:15

野球

阪神・小野寺は出番飢えるジョーカー 激打は“兄貴分”の助言のおかげ「アドバイスが効きました」
<D・神>6回、同点適時三塁打を放った小野寺(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神6-2DeNA ( 2023年8月19日    横浜 )】 出番に飢え続ける男が、巡ってきたチャンスをものにした。スタメン落ちした森下に代わって、16日広島戦以来、今季4度目の3番に入った阪神・小野寺が、右翼フェンス直撃の同点適時三塁打で、逆転勝利を呼び込んだ。
 「後ろに大山さんがいるので、何とかいい形で回そうと」

 石田を攻めあぐね、5回まで無得点。風向きが変わったのは、相手が継投策に入った6回だ。2番手左腕・石川から1死二塁をつくり、小野寺を迎えた場面で上茶谷にスイッチ。後ろを打つ大山と、右腕の投球練習を観察していた。

 「対戦がなかったので、大山さんに聞いていた。いい結果になったので、アドバイスが効きました」

 オフの自主トレに同行した“兄貴分”からの助言を頭に入れ、2ストライクから、3球目の外角高めボール球を振り抜いた。「今年は追い込まれてからけっこう対応できている」。試合を振り出しに戻す逆方向への一打。三塁に到達するやいなや、力強いガッツポーズが飛び出した。

 スタメンで結果を残せず、苦しみ抜いた過去3年間。今季もなかなか出場機会に恵まれない時期が続いたが、「チャンスを与えられていないんじゃなく、自分の実力不足」と自らに言い聞かせた。午前は2軍戦に出場する親子試合の機会も多いが、「(1軍の)試合に出ていないので、全く疲れとかはない」ときっぱり。スタメン9試合のうち7試合で安打と、出番に備え続ける最強のジョーカーが、欠場したノイジーの代役でプロ初の決勝打を放った13日ヤクルト戦に続く躍動を演じた。

 適時三塁打の直後、大山の決勝犠飛では本塁にヘッドスライディング。9回1死でもアウトにはなったが、遊撃への打球で一塁に頭から突っ込んだ。ユニホームを泥だらけにした元気印は、「1日でも多く僕のおかげで勝てた試合を増やせるように、アレに向かっていきたい」と力強かった。(阪井 日向)

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