【辻発彦氏 視点】西武、監督代わっても課題山積変わらず…攻撃でも守備でもやるべきプレーができていない

2024年05月28日 21:47

野球

【辻発彦氏 視点】西武、監督代わっても課題山積変わらず…攻撃でも守備でもやるべきプレーができていない
<中・西>険しい表情で試合を見つめる渡辺監督代行(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【交流戦   西武0ー3中日 ( 2024年5月28日    バンテリンD )】 26日に成績不振で休養した松井稼頭央監督(48)に代わり渡辺久信監督代行兼ゼネラルマネジャー(GM=58)が、指揮を執る“新生”西武は28日、交流戦初戦で中日と対戦。課題の貧打に泣き無得点で敗れた。スポニチ本紙評論家の辻発彦氏(65)が初戦を分析した。
 西武は指揮官が松井監督から渡辺監督代行となったが、課題山積のチーム状況は変わらない。交流戦の初戦となった中日戦で、攻撃でも守備でもやるべきプレーができていなかった。

 今井と高橋宏のエース対決。渡辺監督代行のゲームプランは先取点を奪っての競り勝ちだったはずだ。そのチャンスが2回に来た。中村剛が左中間二塁打。この場面、何が何でも右方向に打って三塁に走者を進めたい。だが蛭間は遊ゴロに倒れ走者を進められない。初球は外角直球をファウル。2球目は外角直球ボールでカウント1―1。3球目は内角直球で腰を引かされて2―1となった。4球目、蛭間は外角の直球を打って出て引っ張れずに遊ゴロ。追い込まれているわけでもないのに内外角で揺さぶる高橋宏の術中にはまって、進塁打を打てず絶好の先制機を逃してしまった。

 守りでは3回裏に岡林の左前への当たりをコルデロの軽率な打球処理で二塁打にしてピンチを招く。今井がアウトのタイミングの高橋宏のバントを三塁へ悪送球して岡林の生還を許した。1死後、田中にスリーバントスクイズを決められこの回2失点。ゲームプランが崩壊した。試合前、渡辺監督代行は「腹をくくってやるしかない」と語っていた。当面の目標となる勝率5割復帰へ、その道は険しいが選手も覚悟を決めてやるべきプレーを重ねていくしかない。

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