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【スポニチ調査ファイル(8)】滋賀学園・岩井天史 走攻守三拍子でセンス光る「大型遊撃手」

2024年05月28日 07:00

野球

【スポニチ調査ファイル(8)】滋賀学園・岩井天史 走攻守三拍子でセンス光る「大型遊撃手」
滋賀学園・岩井天史(撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 アマチュア野球の有力選手をリサーチする「スポニチ調査ファイル」。第8回は、大型遊撃手として今秋ドラフト候補に挙がる滋賀学園(滋賀)の岩井天史(てんすけ=3年)を調査する。長身の体格からは想像できないような動きの機敏さが特長。走攻守三拍子でセンスの光る潜在能力の高さを深掘りする。 【滋賀学園・岩井天史の動画はこちらから
 文字通りの「大型遊撃手」として、滋賀学園の岩井がNPBスカウトから注目を集めている。1メートル84と長身ながら、その体を持て余すことなく、攻守で披露する動きの俊敏さが持ち味だ。

 「身長が高いと動きが鈍くなったり難しい部分もあると思う。だけど短距離走で切れを出したり長身を持ち味に変えてきました」

 遊撃守備は軽快だ。遠投125メートル、50メートル走6秒0の俊足強肩を生かした守備範囲の広さには目を見張るものがある。「身のこなしの軽さを意識して守っています。肩の強さを生かして“三遊間の打球は、絶対にアウトにしてやる”とこだわっています」。投手としては最速142キロを計測するように、何をやらせてもセンスが光る。

 打っては高校通算本塁打こそ5本ほどながら一発長打も秘める中距離打者で、「コンタクト率が高く、打率を残せる打者だと思います」と自己分析する。スカウトらが「加速したら、めちゃくちゃ足が速い」と口をそろえるように、ライナー性の打球で外野の間を抜き、二塁打や三塁打に昇華できる走力も魅力だ。某球団編成幹部は「雰囲気がいいよね」と、立ち姿から醸し出されるオーラにもほれ込んでいた。

 現時点で体重72キロと細身な体格は、伸びしろの裏返しと言える。高校最後の今夏に自身甲子園初出場をかなえられれば、さらに評価は上がるに違いない。「今年に入ってプロ入りへの気持ちが強くなりました。いい選手はたくさんいるけど、負けないように頑張ります」。同世代の遊撃手に数多くの好選手がそろう中、貴重な「大型遊撃手」として存在感が高まってきた。

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