中畑清氏 ソフトバンクに3連勝 セ・リーグが参考にすべきロッテ・吉井采配

2024年05月28日 05:30

野球

中畑清氏 ソフトバンクに3連勝 セ・リーグが参考にすべきロッテ・吉井采配
中畑清氏 Photo By スポニチ
 【キヨシスタイル!】いよいよ28日から交流戦が始まる。ペナントレースの流れに大きな影響を与える3週間。今年一番注目したいのは、セ・リーグの各球団がパ・リーグの首位を走るソフトバンクに対してどんな戦いをするかってことだ。
 両リーグとも4球団がチーム防御率2点台という投高打低のシーズン。ソフトバンクのチーム打率.261は飛び抜けている。2番はオリックス、DeNAの.244だから1分以上の差がある。

 個々の打率を見ると、.342の近藤、.306の柳田がリーグ1、2位。.278の周東が7位、.272の栗原が8位とベスト10に4人が入っている。.250の山川は12本塁打、45打点と2部門で断トツ。つないでよし、一発もある強力打線だ。

 私には苦い思い出がある。DeNAの監督最終年となった2015年。6月3日、三浦(現DeNA監督)が柳田にバックスクリーン上の大型ビジョンを直撃されてさ。パネルを壊された超特大の一発なのに、ギータのコメントは「ちょっと詰まりました」だって。がく然としたよ。

 この年は29勝19敗の首位で交流戦を迎えながら、パのパワーに圧倒されて3勝14敗1分け。大きく負け越して2位に転落した。そこから盛り返して前半戦は首位で折り返したけど、最終的には最下位に沈んで辞任。やっぱり交流戦の大負けが響いた。

 そのきっかけとなったソフトバンク戦。当時に近い雰囲気がある強力打線が、24日からのロッテ3連戦(ZOZOマリン)では3試合でわずか2得点に封じ込まれた。今季初の同一カード3連戦3連敗。最後の試合はブルペンデーでさ。8人継投の前に1点しか奪えなかった。吉井監督の起用法、戦術。セの各球団にとっては参考にすべき点があるんじゃないかな。

 ソフトバンクと真っ先に当たるのは巨人。の初戦は「王貞治DAY」として開催される。3日の「長嶋茂雄DAY」に続く球団創設90周年記念特別試合だ。巨人が生んだ世界のホームラン王であり、現在はソフトバンクの球団会長。偉大な先達の記念試合はどんな展開になるか。

 巨人・阿部、ソフトバンク・小久保、両新監督の采配も楽しみだな。東京ドームに行くっきゃないね。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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