【甲子園】福島敦彦氏 神村学園左腕・黒木投手の出来は特筆 準決勝の起用法がポイントに

2023年08月20日 05:05

野球

【甲子園】福島敦彦氏 神村学園左腕・黒木投手の出来は特筆 準決勝の起用法がポイントに
福島敦彦氏
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第12日準々決勝   神村学園6-0おかやま山陽 ( 2023年8月19日    甲子園 )】 【福島敦彦の迫球甲子園】 神村学園は3試合連続2桁得点で打線がクローズアップされているが、右腕・松永君と左腕・黒木君の左右の二枚看板の存在を忘れてはいけない。特に、この日も6回途中から好救援を見せた黒木君の今大会における出来は特筆するものがある。縦のスライダーを低めに集めて空振りを取れ、ゴロも打たせられる。130キロ中盤の真っすぐを両サイドに制球できる。打者が振り遅れたり差し込まれたりする場面が散見することからも球速以上にキレがあるのだろう。準決勝も彼の起用法を含めた投球が大きなポイントになるはずだ。
 おかやま山陽は先発した西野君が本当によく投げた。低めを徹底して意識。外野への飛球がなかったことがそれを証明している。神村学園は1回戦から3試合連続で初回に得点するなど序盤でリードを奪い終盤にダメを押す試合を展開してきた。その初回を含めた序盤を無失点でしのいだことが終盤までの0―0につながったと思う。 (報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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