阪神・佐藤輝「自分のスイングできた」2安打2打点 新人から3年連続60打点は球団初

2023年08月26日 05:15

野球

阪神・佐藤輝「自分のスイングできた」2安打2打点 新人から3年連続60打点は球団初
<巨・神>5回、佐藤輝は2点適時二塁打を放ち送球間に三塁を陥れる(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神8―1巨人 ( 2023年8月25日    東京D )】 阪神・佐藤輝がまた一つ、猛虎の歴史に名を刻んだ。2安打2打点で今季60打点に到達。ルーキーイヤーから3年連続60打点は、球団初の偉業となった。18日DeNA戦で先発復帰後、6戦連続安打。この間、計24打数10安打、打率・417を誇る。
 「いい流れで、積極的にスイングしました。自分のスイングができたと思う」

 3―1の5回1死一、二塁の好機で、戸郷の初球、浮いたフォークをひと振りで捉えた。打球は鋭く右中間へ。2者を迎え入れ5―1。この瞬間、勝利はほぼ確実となった。4回も先頭で一塁線を強襲。一塁を回って二塁到達直前、右翼・丸がクッションボールの処理に手間取るのを見るやいなや、急加速し長駆三塁を陥れた。7月30日の広島戦以来となる今季5本目の三塁打は、9本の近本に次ぐチーム2位。積極果敢な走塁を披露し、坂本の適時打につなげた。

 快打の“予兆”は2つあった。2回無死一塁で迎えた第1打席。1ボールから2球連続フォークを空振りした。ここから粘りに粘って8球目、低めのスライダーを見極め、四球をゲット。「最初の3打席はちゃんと(見極めが)できていたと思う」とうなずいた。

 そしてもう一つ、佐藤輝を奮い立たせたのが、2―0の3回の守備で犯した失策だ。1死二塁、長野の遊ゴロで三進を狙ったブリンソンを刺そうとした木浪からの送球をグラブに当て、後逸。失点に直結した。挽回の気概をバットで示した。

 岡田監督も「最初の2本できょうは十分やった」と及第点ながら、佐藤輝本人は当然満足できない。「また明日?はい」。引き締まった表情に、次なる快打の予感を漂わせた。(八木 勇磨)

 ≪最長はミスターの16年≫佐藤輝(神)が2打点を挙げ、今季60打点に到達。新人から3年連続60打点は今季の牧(D)に次いで11人目で、阪神では初めて。最長は長嶋茂雄(巨)の16年。

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