高木豊氏 中日・近藤が1回10失点と苦しんだ中で守備陣に「物凄く違和感を感じた」こと

2023年08月26日 18:46

野球

高木豊氏 中日・近藤が1回10失点と苦しんだ中で守備陣に「物凄く違和感を感じた」こと
高木豊氏 Photo By スポニチ
 元大洋(現DeNA)、日本ハムで野球解説者の高木豊氏(64)が26日、自身のYouTubeチャンネルを更新。25日にバンテリンドームで行われた中日―DeNAの9回での中日守備陣に疑問を呈した。
 中日は2-8の9回、敗戦濃厚の場面でマウンドに上ったのは3年目で2年ぶりの1軍昇格で即登板となった左腕の近藤廉投手。だが、8安打で5四死球、10失点(自責8)と打ち込まれた。1イニングで要した球数は62球。イニング最多投球数は2004年4月7日の横浜戦(横浜)の8回に阪神・吉野誠が記録した64球。1991年8月13日の大洋戦(横浜)の6回に巨人・斎藤雅樹が投じた62球に並ぶ史上2位タイとなった。

 マウンドで苦しむ近藤に球場からは「近藤コール」が起き、SNS上では「近藤頑張れ」「いい加減に代えてあげないと」「このままではメンタルやられる」などの声が挙がっていた。

 高木氏は2死を奪った後に5安打4四球1死球と10人連続アウトを取れなかったことに「地獄だったな」と振り返った。また。投手を代えなかった理由に「負けゲームが決まってて、勝ちパターンの投手を使いたくなかった。温存したかったのは首脳陣をやった経験上、そういうことはある」と、立浪監督の采配に理解を示した。

 だが、「ただ、俺が物凄く違和感を感じた」ことがあるという。それは「誰か寄って行って励ますとか」と、中日の守備陣が近藤に対して声をかける場面がなかったことを挙げた。「ピンチがずっと続いて、その間に(マウンドに)行ったのが宇佐見ぐらいで、誰も声をかけない。これが経験不足なのか、それともそのぐらいのチームのモチベーションなのかわからないけど、一人にしちゃいかんよな」と語った。

 また、投手コーチなどベンチからもマウンドに行くことがなかったことに「やっぱりちょっと遅い。中日は。投手コーチが助け舟を出すのが。ここらへんも改善しなきゃいけない」と指摘した。

 高木氏は近藤へ「確かに晒し者にされたみたいな、そういうことを思うかもわからないけれど、それを必ずバネにしてほしい」とエールを送った。さらに「ちょっと酷だった」としつつ「やっぱりプロだからさ。泣き言は近藤には言ってほしくない。いい経験できましたと。将来的にも、今シーズンでも来シーズンでもいいから、勝ったときには“あの悔しさが僕を支えてる”って言ってほしいな。頑張ってほしい」と伝えた。

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