オリ・東 ポストシーズン球団育成出身初快挙!日本S初先発初勝利「最少失点でいけて良かった」

2023年11月01日 05:40

野球

オリ・東 ポストシーズン球団育成出身初快挙!日本S初先発初勝利「最少失点でいけて良かった」
<神・オ>先発したオリックス・東(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第3戦   オリックス5ー4阪神 ( 2023年10月31日    甲子園 )】 初体験の敵地の大声援を、むしろ楽しんでいた。日本シリーズ初登板どころか、1軍公式戦で甲子園初登板だったオリックス・東が強気の投球で5回5安打1失点。球団の育成ドラフト出身選手では初のポストシーズン先発勝利を飾った。
 「結構、楽しめました。初回、(応援が)“スゲえ”と思ってバッターと勝負していたら、そんな聞こえない感じだったので。大丈夫かなって」

 初回は先頭の近本に直球、ツーシーム、チェンジアップでいきなり3球三振。中野を左飛、森下を中飛に抑え快調に立ち上がった。2回は先頭の大山の右前打をきっかけに1死一、三塁から坂本の二ゴロの間に先制を許した。ただ、続く木浪にも左中間二塁打され、2死二、三塁を背負ったものの、ここで伊藤将を二ゴロに打ち取り最少失点で切り抜けたことが、その後の打線の爆発を呼び込んだ。

 「いい当たりばかりでもなかったし、切り替えはしっかりできてたので、最少失点でいけて良かった」

 17年の育成ドラフト2位で入団し、5年目の昨年7月に支配下登録を勝ち取った苦労人。昨年8月6日の日本ハム戦でプロ初勝利を挙げると、今季は7月30日の日本ハム戦から無傷の6連勝。デビューから7連勝は球団初だった。大舞台でも山本、宮城に続く第3戦の先発を任され、大役を見事に果たした。

 「この経験は、なかなかできることではないので、しっかり来年につながるようにという気持ちです」

 絶対エースの山本は今オフのメジャー移籍が濃厚。大きすぎる穴でも、それをカバーできる逸材が続々と出てきている。その代表格が腰の負傷で日本シリーズ出場を逃した山下と、この東だ。重圧のかかる大一番の敵地・甲子園で見せた勇姿は、未来への明るい光だった。(山添 晴治)

 ○…東(オ)が日本シリーズ初登板初勝利。育成ドラフト入団投手の日本シリーズ勝利は、昨年第4戦の宇田川(オ=救援勝利)以来7人目で球団2人目。先発勝利に限れば20年第2戦の石川(ソ)に次いで4人目で、うち初登板で勝ったのは11年第5戦の山田大樹(ソ)以来12年ぶり2人目。

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