広島・島内「2球種では限界がある」 新球習得に意欲「打者が“邪魔だ”と感じる球を」

2023年11月01日 17:07

野球

広島・島内「2球種では限界がある」 新球習得に意欲「打者が“邪魔だ”と感じる球を」
広島・島内 Photo By スポニチ
 広島の島内颯太郎投手(27)が1日、新球習得に意欲を示した。5年目の今季、150キロ超の直球とチェンジアップの2球種だけで、球団初となる最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した右の剛腕。さらなる飛躍へのチャレンジだ。
 「変化球をもう1球種増やさないと厳しいかな…と。何年も続けて投げるとなると、2球種では限界があると思う。曲がり球よりも落ち球のイメージで、自分に合う変化球を探したいと思います」

 今春キャンプで球団アドバイザーに就任した黒田博樹氏に助言を受け、チェンジアップを真っすぐの軌道から沈むように改良。奥行きを生む変化を操れるようになったことが飛躍につながった。そこに加わるであろう新たな武器。イメージするのはツーシームだ。

 「直球が150キロでチェンジアップは130キロ前後なので、もう少し速いツーシームっぽい落ち球があると、幅が広がるかな…と。打者が“邪魔だ”と感じる球を作りたい」

 島内は今季58回1/3を投げ、64個の三振を奪った。奪三振率9・87を誇るものの、1イニング平均で16・7球を投げている。「球数は今年も多かった。なるべく少ない方がいいし、そういう取り組みも必要なのでは…と」。新球習得が省エネにつながれば疲労軽減にもなる。

 併せて肉体強化にも着手する。昨オフから本格的にウエートトレーニングを始め、「バランスがよくなった感じがあるし、出力的なところも今年は出ていたと思う」と、その効果を実感する。筋肉量を増やすなど、来季を見据えた体力づくりに励む意向だ。

 「筋肉量などは周りに比べると数値が低いので、まだまだ挙げていけると思う。体的にはまだまだ上を目指せると思うし、今のうちに1年間戦い抜ける体を作っていきたい」

 キャッチボールで既に試投しているという新球。念願の初タイトルを獲得しても、島内に緩みは一切ない。 (江尾 卓也)
  

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