DeNA育成1位・高見沢 同じ“父子鷹”ドラ1度会に挑戦状「1日目から支配下狙う気持ちで」

2023年11月01日 05:30

野球

DeNA育成1位・高見沢 同じ“父子鷹”ドラ1度会に挑戦状「1日目から支配下狙う気持ちで」
指名あいさつを終え記念撮影に応じる(左から)DeNA・中川スカウト、育成1位・高見沢、八馬アマスカウトグループリーダー Photo By スポニチ
 DeNAから育成ドラフト1位で指名された高見沢郁魅内野手(17=敦賀気比)が31日、同校で八馬幹典アマスカウトグループリーダー、中川大志スカウトらから指名あいさつを受けた。父の考史氏(48)は契約金「0」円でオリックスに入団した元プロ戦士。DeNAから1位で指名され、同じく父が元プロ野球選手の度会隆輝外野手(21=ENEOS)に負けない活躍を誓った。
 高見沢は直立不動で両スカウトを出迎えた。午後2時。「うれしくて緊張しているのが正直な気持ち。プロに入れる実感が湧いてきました」。表情には緊張の色が浮かんだが、儀式はここまで。徐々に肩の力が抜けると、高校通算26本塁打の左打者からは、力強い言葉が続いた。

 「(練習)1日目から支配下登録を狙う気持ちで頑張ります。いち早くスターになりたい」

 気分を高揚させる理由は2つあった。父・考史氏は00年ドラフト6位でオリックスから指名され、契約金「0」円の入団で話題を呼んだ。現在は埼玉県で野球塾を運営。父に対し「厳しく教えられた」と感謝し、大金を稼いで名をはせることが「恩返しになる」と力を込めた。

 もう一つは1位指名された度会の存在だ。父・博文氏は元ヤクルトのオールラウンダーで、現在もヤクルトアカデミーに籍を置く。1位と育成1位が「父子鷹」という異例の組み合わせ。度会も同じ右投げ左打ちで、今後は三塁を守る可能性もある。三塁には今季首位打者の宮崎という高い壁もそびえるが、高見沢は「練習してそういう人たちにも勝ちたい」と負けん気をのぞかせる。

 同校OBの吉田(現レッドソックス)とも面識があり、「雰囲気とか、そういう部分も自分に備われば」と語る。将来は中軸としても期待される17歳。「送球と打撃には自信がある。DeNAの明るい雰囲気に絡んでいきたい」。プロへの道を切り開いてくれた父のためにも、3桁の背番号から下克上を誓う。(大木 穂高)

 ▼父・考史氏(父子鷹でのプロ入りは)うれしいことですね。自分の経験も伝えていける。(度会博文さんとは)面識はありませんが、今度、球団行事でお会いする予定です。ドラフト当日は「親ってこんなに緊張するんだ」と思うほど緊張しました。私は社会人からの入団だったので、もうとっくに超えられています。

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