阪神、5回に誤算重なり3失点 岡田監督は「一つアウトでええのにのう」名手・伊藤将の二塁悪送球を嘆く

2023年11月01日 05:15

野球

阪神、5回に誤算重なり3失点 岡田監督は「一つアウトでええのにのう」名手・伊藤将の二塁悪送球を嘆く
阪神・岡田監督(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第3戦   阪神4ー5オリックス ( 2023年10月31日    甲子園 )】 阪神は一つのミスが命取りになった。5回。1点を勝ち越され、なお1死一塁で投手・東の送りバントを守備のうまい伊藤将が封殺を狙った二塁送球がワンバウンドしてそれた。タイミングは完全なアウト。うまくいけば、併殺も取れたかもしれない。一転して一、二塁へ窮地が広がり、2死から宗に浴びた二塁打で3点差に突き放された。岡田監督は嘆いた。
 「一つアウトにしといたらええのにのう。ゲッツーを取れると思ったんやろなあ。1点(差)やったらな、全然、平気やったけどな。(伊藤将は)ボールを握れてなかったよ。最後、(打球が)ポーンって跳ねたからな」

 直前の2つのプレーが伏線になった。まだ同点だった無死一、三塁。広岡に対して内野陣は前進守備ではなく、1点覚悟の守備隊形で備えた。狙い通りの遊ゴロ。高く跳ねた分だけ併殺を取れず1死一塁が残った。

 続く東にはバントに構える初球に一塁・大山と三塁・佐藤輝が猛チャージ。制球のいい伊藤将がストライクを投げられず二塁封殺を狙ったスペシャルプレーが決まらない。直後の2球目にレギュラーシーズンで守備率10割だった伊藤将のバント処理が悪送球。3つの誤算が重なった5回の守りが分岐点になり伊藤将にとっては今季一度もなかった甲子園4失点につながった。

 第2戦は西勇が一塁けん制の悪送球から崩れた。守備を強化して18年ぶりにリーグ優勝した今季では珍しいミスがあっても、指揮官は悲観していない。

 「そこは紙一重よ、もうしょうがないやん、(伊藤将は)ゲッツーを取れるボールで、強引にいったんじゃないからな」

 4点劣勢から7回に1点差まで追い上げ、9回は2死一、二塁まで追い詰めた。大山の空振り三振で終わっても本拠地の大半を埋め尽くした虎党の声援を背に最後まで牙をむいた。「もう全然切り替えられるよ、最後にこうやって追い上げておけば、だいぶ展開も違うよ」。引きずる負けではないと強調した。(倉世古 洋平)

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