阪神・森下 強くなったメンタルで打ちまくった!!“原超え”新人最多7打点「やっと報われた」

2023年11月06日 05:15

野球

阪神・森下 強くなったメンタルで打ちまくった!!“原超え”新人最多7打点「やっと報われた」
<オ・神>9回に適時打を放った森下(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第7戦   阪神7ー1オリックス ( 2023年11月5日    京セラD )】 やはり並の新人ではなかった。阪神・森下が第7戦でも2打点を積み上げ、81年の原辰徳(巨人)ら過去に4人いた6打点を超える7打点で日本シリーズ新人最多記録を更新した。
 「追い込まれていたが、いいスイングができた」

 4回は左前打で先制点の起点。5回2死一、三塁では代わった比嘉に3球で追い込まれてもファウルで粘ってフルカウント勝負に持ち込み、8球目のフォークを引っ張り込んだ。左翼左への適時二塁打で突き放した。トドメは9回だ。1死二塁から東の外角直球を中前適時打。得点した全3イニングに絡み、勝負強さを発揮した。

 「体的にも精神的にも、だいぶきつかったですけど、最後こうやって報われた形になって良かった」

 レギュラーシーズン中から誇示してきたスター性とは裏腹に中学時代は泣き虫で勝負弱かった。戸塚シニアに所属していた1、2年の時は致命的なミスが目立ち、恩師・吉島良紀監督が「打てなかったり、凡打が続くと下を向いて暗くなる性格」と回想したほどだ。豪快な打球を放ち、類いまれな打撃センスを発揮する一方、決勝点につながるような失策を犯し、涙することが何度もあった。

 高校、大学時代も課題は「メンタル面」と自覚。好不調の波が激しく、1年目の今季も何度も心が折れかけた。助けてくれたのは先輩たちだ。木浪からはベンチで落ち込むたびに「切り替えの重要性」を説かれ続け勝負強さを身に付けようと代打の切り札・原口からは積極的に打席での心構えを学んだ。

 9月29日のDeNA戦では3打席連続凡退を喫し、ベンチで号泣。まだ新人らしい「もろさ」はあるが、確かな成長の跡を示した。「プレッシャーを感じ続けながら活躍する選手になりたい」。優秀選手賞にも輝き、1年で虎の核になった。(石崎 祥平)

 ○…新人の森下(神)が2打点を挙げ、シリーズ通算7打点。新人では62年岩下光一(東映)、81年原辰徳(巨)、82年上川誠二(中)、10年清田育宏(ロ)の6打点を超え単独最多となった。

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