阪神・岡田監督が会見 ウイニングボール「ノイジーが持ってきた。危なかった」MVPは「村上と…」

2023年11月06日 16:06

野球

阪神・岡田監督が会見 ウイニングボール「ノイジーが持ってきた。危なかった」MVPは「村上と…」
インタビューに応じる岡田監督(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 阪神の岡田監督が6日、大阪市の阪神電鉄本社でシーズン終了報告会をした。終了後、百北球団社長と会見に臨んだ。
 以下、質疑応答。

 ―杉山オーナーに最高の報告になったのでは?
 「今年就任1年目で、まずはリーグ優勝を目指してスタートして、最終的に日本一まで勝ち取れて、オーナーらも感謝、ねぎらいの言葉をもらって。最後には、まだ成し遂げていない連覇を、来年に関してはそういう言葉をいただきました」

 ―昨晩は休めたか。
 「3時間ぐらいは寝ましたね」

 ―お疲れか?
 「まあ、いい疲れなんでね」

 ―日本一のウイニングボールは手元に届いたか。
 「あれからノイジーが持ってきました。今日帰ったみたいなんで、あぶなかったですね。持って帰られると」

 ―ボールをどこに飾るか。
 「いやもう、家に帰ってすぐに2023年11月5日と日付を入れて、サインも入れて飾りましたけど」

 ―感じるものはあったか?
 「さすが日本シリーズやね。京セラドームの名前も入っていたし、色はゴールドなんですね。ボールのネームの色が違いましたね。初めて触ったんで。(ボールに)京セラドームの球場の名前まで入っていて、ビックリしましたね」

 ―振り返ってどんな1年か?
 「久しぶりにチームを預かって、打順の固定とか、コンバートとか、投手陣もそうですけど、1からのスタートだったんですけど、キャンプからこういう体制でやっていこうというのがあって。開幕戦のメンバーが徐々に強くなるだろう、若いチームでもっと力を付けるだろうと、スタートの時に言ったんですけど、思っている以上に力を発揮できたというか。ケガもありましたけど、それほど変わらないメンバーで力を発揮できたので。メンバーを固定できたのがうれしかったですね」

 ―プレー以外で成長を感じる場面はあったか。
 「いろいろあるんですけど、ボールを振らなくなってフォアボールの数とか、本塁打が少ない割には得点能力というか。それはみんなの役割というか。これは役割というのはある程度打順を固定してあげないと、自分の役割はわからないと思うんですけど。そのへんが、ヒットの数と得点というがね。野球は1点でも多く取るのがいいのに決まっているので、そのへんは非常にうまくいったなという印象はありますね」

 ―投打のMVPは?
 「ピッチャーは当然村上ですね。開幕当初は7人目の先発要員でベンチに入れていたのが、それが開幕2戦目に予定していた伊藤(将)の出遅れがあって、そこで実績がある秋山を抜てきしたけど、そこであまりいい投球をできなかった。で、次に白羽の矢が立ったのが村上だった。そのワンチャンスを、初先発があの東京ドームですから、そこですごくインパクトのある投球をしたのが、それは村上にとって、今までほとんど1軍登板がない状態だったんですけど、それで一気に2桁も勝つ、防御率のタイトルまで取れるっていうね。これは村上なしではね。当然、CSと日本シリーズも初戦は村上でいったわけですからね。今年に関しては、ピッチャー陣ではナンバー1ですね」

 ―村上の何が良かったのか。
 「スピードガンはあるていど基準にはなるんですけど、そればっかりを信用しないというか。キャンプでキャッチャーのうしろからいつもボールを見るけど、低めのストレートの伸びは、他の投手と違うというか、あとはコントロールですね。そのへんが一番人と違ったところかな。シーズン入ってからは体力というか投げる力がありましたね。上背は高くなしですけど、完投能力はありましたし、そういう意味ではすごいなと思いました」

 ―野手のMVPは?
 「野手は1人を選ぶのは難しいですけど、近本と中野の1、2番だと思います。梅野の調子が上がらず2番にした時に中野を3番にしたけど、あとは全部ね。近本が故障したときも、中野を1番にはしなかったですね。帰ってきたら近本1番というのがあったので。この1、2番のコンビがMVPですね」

 ―2人のMVP。
 「先発の右左関係なく打撃ができることと足があるというところですね。相手が一番嫌だと思うし、シーズンの最初と、日本シリーズだけですね、制限してバントをさせたのは。スチールもほとんどフリーでさせてましたから。あうんの呼吸というか。試合前にバットを振っているところで何回か会話を聞いたけど、その内容を聞いて、任せておけば大丈夫だと思いましたね」

 ―公式戦で印象に残る試合を挙げるなら?
 「さらっと1年間いった印象があるので。この試合が分岐点というのは…。大型連敗して立ち直ったというのがあれば(そういう試合が)あるんですけど。徐々に力をつけた1年だと思います」

 ―そういう年はそうそうないこと。
 「こんなに連敗をしない年はないですよ。はっきり言うて。85年は6連敗を3回くらいしました。こんな連敗しないチームはなかったですね」

 ―安定感の秘けつは?
 「先発投手ですね。去年2桁を勝っていない投手が3人も出たんですから。3連戦で左投手を必ず絡ませられたり。バランスがすごくよかったですね」

 ―連覇へのカギは?
 「頭の中では、まだ来季は始まってないですね。10日に安芸に行ってから来年のことを考えたいですね。秋季キャンプが始まっているので、チームとしては、来季は始まってますけど。若い選手ばかりになると思うけど、また鍛えると、戦力になる選手もいると思う。そのへんをじっくり鍛えて、ドラフト組も一緒ですけど、プラスαでもうちょっと膨らみのあるチームにできれば」

 ―優勝旅行やパレードがある。
 「前も負けての優勝パレードだったのできつかったですけど、そういう意味では良かったですね。優勝を成し遂げたけど先(日本シリーズ)があるので、そこで今年は勝ち切れたというのが、それが一番良かったと思うし。今度のパレードは、オリックスと2つ(同時に)あるので、すごく楽しみにしてもらっていると思うので、今度は胸を張ってパレードに行きたいですね」

 ―大勢のファンへ。
 「長いシーズンでしたけど、3月31日に京セラでスタートして、監督室に大入り袋が届くんですけど、なかったのは1試合だけだったんですかね。ロッテ戦の予備日、あの1試合だけですね、大入り袋が来なかったのは。だからそれほど、京セラを含めて甲子園でもたくさんのファンの方、テレビやラジオで応援してくれる方がたくさんいてくれているわけですけど、143試合、クライマックス(シリーズ)、日本シリーズと大声援というか。僕らは慣れというのはすごいことで、当たり前のように(歓声が)聞こえてしまう部分があるけど、日本シリーズはそれにましてすごい応援をしてもらったので、これは当然、自分らの力になりますし、相手は嫌だっただろうなっと。僕はそういう相手側の経験がないので。そういう意味でもファンの後押しは非常に力になったと思うし。選手はこれに甘えず、自分らの力を付けていって、声援を背にもっともっと強いチームにしたいですね。それが僕らの使命と思うので。ファンの人もちょっと優勝、日本一の余韻に浸って、ちょっとゆっくり休んでほしいですね。応援疲れがあるかもしれないですね。のんびりとお酒でものんで語り合ってもらいたいです」

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