阪神・ノイジー残留 減俸受け入れる 日本Sで見せた「バースの再来」の活躍を来季こそ頼んまっせ~

2023年11月15日 05:15

野球

阪神・ノイジー残留 減俸受け入れる 日本Sで見せた「バースの再来」の活躍を来季こそ頼んまっせ~
阪神・ノイジー Photo By スポニチ
 阪神のシェルドン・ノイジー外野手(28)の来季残留が決定的になったことが14日、わかった。球団側は今季の年俸130万ドル(金額は推定、発表当時のレートで約1億8000万円)からの減額を提示し、交渉がまとまった。日本シリーズで2本塁打を放ち、38年ぶり2度目の日本一に貢献した助っ人砲。日本球界への順応が見込まれる2年目は、打撃面での更なる活躍が期待される。
 ノイジーは日本一になった翌日の6日に、「自分だけでなく、家族もこの国を好きになったし、楽しむことができた。また来年も帰ってこられたら」という言葉を残して米国へ帰国した。その時点で、去就はまだ流動的だったものの、このほど契約が大筋合意に至ったことが判明。来季もタテジマのユニホームに袖を通すことが決定的になった。

 関係者によれば、「基本的には残留の方向で調整をしていた」という。仮に手放した場合、「投手のレベルが上がった今の日本球界では、新加入の外国選手が活躍するのは難しい。他球団が触手を伸ばす可能性が高い」という事情も引き留めの要因になった。ただし、問題は条件面。日本シリーズで2本塁打を打ったとはいえ、シーズン中の成績はお世辞にも助っ人と称えられるものではなかった。球団側は今季の年俸130万ドル(金額は推定、発表時のレートで約1億8000万円)よりも減額を提示。ノイジーも減俸を受け入れ、交渉がまとまった。

 メジャー通算147試合に出場し、「広角打法」を武器にして来日した今季は、133試合に出場して打率・240、9本塁打、56打点と目立った成績を残せなかった。日米のストライクゾーンの違いに苦しみ、不調でスタメンを外れることがたびたびあった。夏場以降は当初の3番を森下に譲り、6番を打つことが多かった。

 その一方、日本シリーズでは「Vの使者」とも言うべき働きをした。第6戦にオリックス・山本から放ったソロは、球団のシリーズ無本塁打を14試合で止めるとともに、85年バース以来となる球団の助っ人弾になった。第7戦では宮城から先制の決勝3ラン。虎党から「バースの再来」と持ち上げられるほどの暴れっぷりで、38年ぶり2度目の日本一に貢献した。ウイニングボールをつかみ、グラウンド内の話題をさらっていた。

 強肩を生かした左翼の守備は定評がある。満足な成績を残せなかった打撃は、2年目の順応が期待される。球団史上初の2年連続リーグ制覇、そして日本シリーズ連覇へ、中心打者の役割が求められる。

 ◇シェルドン・ノイジー 1994年12月10日生まれ、米テキサス州出身の28歳。オクラホマ大で遊撃手としてプレーし16年ドラフト2巡目(全体58番目)でナショナルズと契約。アスレチックス在籍の19年にメジャーデビュー。ドジャース、アスレチックスを経て23年に阪神入り。レギュラーシーズン133試合に出場し打率.240、9本塁打、56打点。日本シリーズ第6、7戦で本塁打を放ち優秀選手賞。1メートル83、105キロ。右投げ右打ち。

 《ミエセス、ビーズリーは残留確定》今季の球団助っ人勢ではノイジーの他に、すでに来季の成長を見込むミエセスと、先発と中継ぎをこなすビーズリーも残留が確定している。今季途中で加入したブルワーは退団となる予定だが、球団関係者によればオフに受ける股関節の手術の経過や、新助っ人の獲得状況によっては、再契約をする可能性があるという。8月に家庭の事情で帰国したケラーも退団となる。

おすすめテーマ

2023年11月15日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム