ライオンズに帰ってきた銀ちゃん 「頑張らせてあげたい」とラブコールを送った投手は

2023年12月10日 08:00

野球

ライオンズに帰ってきた銀ちゃん 「頑張らせてあげたい」とラブコールを送った投手は
最後を締めた増田(左)は炭谷とグータッチ(2016年撮影) Photo By スポニチ
 「銀ちゃん」が6年ぶりにライオンズに帰ってきた。
 古巣・西武に復帰した炭谷銀仁朗捕手(35)が今月7日、所沢市の球団事務所で入団会見を行った。再び同僚となる中村剛也内野手から「戦力外、おめでとうございます」との爆笑メッセージが届くなど、和やかな雰囲気の会見となった。

 炭谷が西武に在籍していたのは18年まで。実際に捕手として投球を受けたことのない若手投手もチームには増えた。そんな中、会見後の取材で名前が挙がったのが、戦友として一緒に様々な修羅場をくぐり抜けてきた守護神・増田達至投手だった。

 「マスはちょっとここ数年、いい成績が出ていないかなと思うんで。ちょっと頑張らせてあげたいなと思う」

 36歳の炭谷に対して、1学年下の35歳の増田は長く抑え役を務めてチームを、投手陣を支えてきた。本格的に抑えに定着したのは16年。通算200セーブにあと「6」まで迫る194セーブをマークしているが、今季は40試合で4勝4敗19セーブ、防御率5・45と苦しんだ。

 かつての女房役で、西武から移籍後は敵としてその姿を見てきた炭谷は「僕が楽天から見ていたマスもいるし、マスが自分で感じているもんもあるやろうし」。そして「気にはしていました、ずっと」と続けた。本人が感じている部分、炭谷が気になった部分などをコミュニケーションですりあわせて、復活の一助になるつもりでいる。

 FAで西武から巨人に移籍し、トレードで楽天へ。そして今度は戦力外を経て西武に戻ってきた。その豊富な経験は古賀、柘植ら若手捕手の手本となり、投手陣を新たな方向に導くことにもなるだろう。そんな炭谷の使命の一つが、増田の再生。「頑張らせてあげたい」――。その言葉が右腕に力を与え、試合を締めて2人がガッチリ握手するシーンが見られるのを今から楽しみにしている。(記者コラム・鈴木 勝巳)

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