年俸6億円男はつらい ソフトB・柳田は最多安打でも5000万円ダウン更改「残り3年、死ぬ気で頑張る」

2023年12月10日 05:00

野球

年俸6億円男はつらい ソフトB・柳田は最多安打でも5000万円ダウン更改「残り3年、死ぬ気で頑張る」
ダウン提示でサインした柳田(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(35)が9日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5000万円減の年俸5億7000万円プラス出来高払いでサインした。日本人野手最高額だった7年契約の4年目が終了して契約内容を見直し、自身2度目の減俸となった。会見では契約が残る来季から3年間に全身全霊を傾けると話し、背番号9の大先輩・小久保裕紀監督(52)を「胴上げしたい」と誓った。
 大好きな競馬で例えたら、柳田の野球人生は第4コーナーを過ぎた頃。来季が7年契約の5年目。柳田は「残り3年、死ぬ気で頑張る」と最後の直線で自分にムチを入れると覚悟を示した。

 19年オフに7年契約を結び、4年目が終了した時点で契約内容を見直すことになっていた。今季14年以来2度目の全試合出場を果たし、打率・299、22本塁打、85打点で最多安打のタイトル(163安打)を獲得。それでも5000万円減の年俸5億7000万円で更改。16年オフ以来2度目の減俸で、現状での日本人野手最高年俸の座を巨人・坂本(6億円)に譲ったが「4年間の総合評価。全ての数字で納得していない」と不満は口にしなかった。それより頭にあるのは契約が残る来季から3年間。「体的には意外にまだいけると思う。来年も一生懸命やることだけを考えている」と話した。

 36歳となる来季を戦い抜くため、オフは自分を追い込む。競走馬を引き合いにして「馬も一生懸命走っているので」と話した。今年8月に競りで3頭のサラブレッドを落札。来夏以降の馬主デビューが待っているが、自身も走り込んで鍛えている。若い頃よりも走る量は「全然、増えている」と断言。ランニングの大事さは師匠と仰ぐ元阪神の糸井嘉男氏から学んだ。膝を痛めた影響でランニング量が減り、成績を落とした経験から「走れるうちはずっと走れ」と言われ、教えをしっかり守っている。

 このオフには小久保監督から2年間務めたキャプテンの任を解かれた。「真面目ぶらないといけないので疲れる」と振り返り、来季からは「めちゃくちゃしたろうかなと思ってる」と豪快に言い放った。さらに来年2月のキャンプインまでに長髪を切ると明言。「愛着はあるけど、優勝を逃したし」と心機一転して来季に臨む。

 「(目標は)試合に出続けること。今年の数字を全部で上回りたい」。背番号9を引き継いだ小久保監督を胴上げするため、自分にムチ打ち栄光のゴールを目指す。 (森 寛一)

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