広島・小園 「ミレニアム世代」の旗手になる「負けたくない気持ちもありますし…」 来季は最多安打を狙う

2023年12月10日 06:30

野球

広島・小園 「ミレニアム世代」の旗手になる「負けたくない気持ちもありますし…」 来季は最多安打を狙う
「アンダーアーマーベースボールクリニック2023」に参加した広島・小園 Photo By スポニチ
 ミレニアム世代を引っ張る。広島・小園海斗内野手(23)が9日、神奈川県川崎市内のENEOSとどろきグラウンドで「アンダーアーマーベースボールクリニック2023」に初参加。同じ2000年度生まれで、プロ入り前からしのぎを削ってきたロッテ・藤原恭大外野手(23)とともに野球教室の講師を務めた。同世代の代表的な選手になる覚悟を口にし、自身初のタイトル獲得にも意欲をのぞかせた。
 良きライバルたちとの競争が自らを成長させる。小園は同じ「ミレニアム世代」の選手に対抗心を示し、覚悟を口にした。

 「(同世代には)負けたくない気持ちもありますし、凄い選手が多いので、一緒に高め合ってやっていけたらと思う」

 同世代で、中学時代に「枚方ボーイズ」でチームメートだったロッテ・藤原と参加した野球教室でも、負けず嫌いな一面が垣間見えた。ロングティーでは、藤原が柵越えを披露できずに苦戦する中、小園は「ホームランバッターじゃないので、期待しないで」と謙遜しながらも、右翼席へ豪快な一発を突き刺して、ガッツポーズ。子供たちの視線を一身に集めた。

 「(藤原は)いいライバルかなと思う。打率とか、安打とかは負けないようにと思っている」

 報徳学園(兵庫)時代は、藤原、根尾(現中日)、横川(現巨人)らが大阪桐蔭で18年甲子園の春夏連覇を果たし、脚光を浴びた。22年には巨人・戸郷が最多奪三振のタイトルを獲得。今季は日本ハム・万波が本塁打王争いを繰り広げるなど、同世代の活躍が目立つ。藤原、万波らとともに11月のアジアプロ野球チャンピオンシップに出場した小園も、高みを見据えた。

 「タイトルを獲れそうな人もいますし、凄いなと思っているので負けないように。自分も(タイトルを)獲れたら。近づけるように頑張りたい」

 11月30日の契約更改後の会見では「最初から出続けられるように」と全試合出場を掲げていたが、その先の個人タイトルにも意欲を示した。00年度生まれの野手でタイトルを獲得した選手はまだいない。狙うタイトルについて問われると「安打じゃないですかね」と最多安打を挙げた。

 21年には134安打、22年には126安打。今季は開幕直後の不振の影響もあり、80試合の出場にとどまったが、9月にはリーグ最多タイの月間32安打で単独トップの月間打率・348をマークした。年間通して状態を維持できれば、タイトルも視野に入る。「全体的にレベルアップできるようにとは思っている」。6年目に大きな飛躍を遂げるイメージはできている。 (長谷川 凡記)

 ○…小園は今年1月に「アンダーアーマー」とパートナーシップ契約を結んでおり、同社が主催する野球教室には初参加となった。「凄い質問してくれる子供もいたので、ちゃんと考えてやっているんだなと思った。楽しかったです」と振り返った。ティー打撃ではバットを握って身ぶり手ぶりを交えてアドバイスを送ったほか、質問コーナーやサプライズのサイン会なども実施。2時間にわたり、約50人の小中学生との交流を楽しんだ。

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