阪神・井上“T―岡田ロード”で覚醒だ! 履正社の先輩が5年目で本塁打王を獲ったノーステップ打法目指す

2023年12月10日 05:15

野球

阪神・井上“T―岡田ロード”で覚醒だ! 履正社の先輩が5年目で本塁打王を獲ったノーステップ打法目指す
選手とハイタッチする阪神・井上(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 “T―岡田ロード”で5年目の覚醒だ。阪神・井上広大外野手(22)が、新打撃フォームで来季の飛躍を誓った。目指すところは、現在自身が取り組むノーステップ打法を武器にブレークした母校・履正社の大先輩、オリックス・T―岡田の5年目の再現だ。
 「目指すべきところだと思いますし、確立できるように」

 19年ドラフト2位。入団から虎のロマン砲として期待をかけられ4年が過ぎたが、目標はしっかりと定まった。来季の目標は、高卒5年目の10年33本塁打を放ち、本塁打王に輝いたT―岡田のような飛躍。今季、井上は4月中旬に1軍昇格を果たしたが、計9試合で打率・229(35打数8安打)、0本塁打、7打点で約1カ月後に出場登録を抹消された。以降は1軍昇格はなく、プロ初本塁打も出ないままシーズンが終了。ただ、くすぶり続けるつもりはない。

 7月末から本格的にノーステップ打法に着手。2軍戦で顔を合わせたT―岡田からは「なんでノーステップにしたん?」「ノーステップは難しいやろ」と声をかけられた。「気にかけていただいているので頑張りたい」。秋季キャンプ、自主トレとフォーム構築には手応えを実じており「(飛距離も打球の強さも)ノーステップでも全然問題ない。その形で(来季は)いこうかなと思います」とノーステップ打法で勝負する決意を示した。

 この日は、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で行われた日本プロ野球選手会主催「キャッチボールクラシック2023」の全国大会に、12球団から1人ずつ選ばれた応援メンバーとして参加。集まった40チームの野球少年、少女と約3時間半交流し、「活躍してもっと名前を知ってもらえるように」と決意を新たにした。

 「T―岡田さんも見てくれているので頑張りたい」。勝負の5年目。ノーステップ打法で活躍することは、恩返しにもつながる。(石崎 祥平)

 ▽オリックス・T―岡田のプロ5年目 4年目の09年まで通算46試合で打率・159、7本塁打、13打点。同年オフに就任した岡田監督から「同姓でややこしい」と、登録名変更を提案され、公募の結果、名前の「貴弘」とティラノサウルスの学名「T.rex」から「T―岡田」に決定した。翌10年はオープン戦で打率・324。「6番・一塁」で初の開幕スタメンを務め、5月23日の巨人戦で初の4番。33本塁打で本塁打王に輝くなど、129試合で打率・294、96打点と飛躍のシーズンとなった。

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