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大谷の選択 米記者が大歓迎、野球界は大谷と共にルネサンスに向かう

2023年12月10日 10:06

野球

大谷の選択 米記者が大歓迎、野球界は大谷と共にルネサンスに向かう
大谷とドジャースの契約合意を伝える代理人事務所CAAのインスタグラムの投稿
 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が大谷翔平(29)の選択を歓迎している。
 大谷が7億ドル(約1015億円)の巨額の契約でビッグマーケットチームのドジャースを選んだことで、「スモールマーケットのチームは勝負にならない」、「野球はサラリーキャップが必要」といった不満の声も一部から出るだろう。

 しかし23年にメッツ、ヤンキース、パドレスが勝てなかった例を見ればわかるようにお金をたくさん払ったチームが勝つとは限らない。そして野球界には、弱いと思われていた者が強い者に挑戦し、打ち破ることで盛り上がってきた側面もある。

 だが何よりもプラスなのは、大谷が北米で2番目に大きなマーケットを選んだことだ。ブルージェイズのトロントも国際都市で悪くはないが、米国のメジャーTVネットワーク「FOX」や「ESPN」などにとって、カナダでの視聴率は計算に入らないから、大谷がいたとしてもあまりブルージェイズの試合を中継しようとはしない。

 一方でヤンキースやドジャースの試合は、元々ファンも多く、注目度が高いため、多く中継し、大谷の露出が増える。大谷は今、球界の最大のスターで超越的な人物。この何十年間なかったほど、多くの話題を生み出している。それが大きなマーケットのチームに入ったことで名声はさらに大きくなる。野球は大谷と共にルネサンス(再生、復活)に向かうだろう。

 常勝球団ドジャースはこのオフ、先発投手の補強をすると思われ、24年もナ・リーグ西地区で勝つ。同地区のライバルでは、パドレスはサラリー総額を削減するし、ジャイアンツは再びスターを獲得できなかった。対照的にブルージェイズのア・リーグ東地区は、ヤンキースがフアン・ソトの獲得に成功し、オリオールズとレイズは強い。レッドソックスも立て直してくると思われ、引き続きポストシーズンに出られるかどうかはわからない。

 1976年、ヤンキースがレジー・ジャクソンと5年総額350万ドル、2001年、レンジャーズがアレックス・ロドリゲスと10年総額2億5200万ドルでサインした時、スモールマーケットのチームから、不公平で野球界のシステムが崩壊するという遠吠えが出た。だがそんなことはないとローゼンタール記者。プロ野球は大谷と共にルネサンス(再生、復活)に向かう。

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