立大 野球部内不適切行為は「概ね事実」、もみ消し・隠ぺいは「確認されず」 調査報告書概要公表

2023年12月22日 22:47

野球

立大 野球部内不適切行為は「概ね事実」、もみ消し・隠ぺいは「確認されず」 調査報告書概要公表
立大野球部寮 Photo By スポニチ
 立大は22日、大学の公式サイトを更新。今年9月に一部週刊誌で報じられた、野球部で起きた上級生による問題行為についての調査報告を受け、今後の対応を発表した。
 野球部では上級生が下級生の歯を欠けさせたり、10代の部員に喫煙させたりするなどの問題行為が秋季リーグ戦中に発覚。大学が調査に乗り出し、監督の活動自粛や4年生部員が神宮球場での活動を自粛するなど大きな影響が出た。

 公式サイトでは「週刊誌等で報道された本学野球部の不適切事案に関しては、皆様に多大なご迷惑・ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と改めて謝罪し、調査報告の経緯を記載した。

 記載によると、今月8日「第三者を含めた調査委員会(以下、調査委員会とします)」から調査報告書が総長に提出された。

 「本学は、2021年に公表した『立教大学ヒューマン・ディグニティ宣言』に基づき、あらゆる暴力・ハラスメントを許さない方針のもとで運営を行って参りました。今回、このような事案が発生し、混乱を招いたことに対し、大学として深く反省しております。二度と同じ過ちを起こさないために、そして、誰もが安心・安全に活動できるキャンパス環境を維持するために、全力を尽くして参ります」とし、報告書の概要と大学としての対応を記した。

 報告書では、「口頭の指導から暴行へのエスカレート」、「未成年喫煙・飲酒の強要」、「バットによる前歯損傷」等の報道された不適切事案については、「概ね事実であったことが確認されました」とした。

 また、野球部および大学による「もみ消し」や「隠ぺい」の事実は「確認されませんでした」とも報告。「しかし、野球部内に留められている不適切事案がありました。この点は、『野球部におけるガバナンスの欠如』であるとの指摘を受けております」とした。

 大学側は調査報告書を受け、野球部監督を14日付けで契約解除。野球部長からは、すでに辞表が提出されているが、「野球部において再発防止策の策定ならびに遂行等の整理がなされた段階をもってこれを受理することといたします」とした。

 部員に対しては、「学則上の対応が必要と認識される野球部員に対しては、教育的指導も含めて適切に対応いたします」とした上で、「野球部内において不適切事案が生じているにもかかわらず、大学として迅速に対応できなかったことは事実であります。今後、体育会各部と学生部間のコミュニケーションのあり方を含め、適切に対応できるようなマネジメント体制を整備してまいります」と再発防止策を発表。

 「体育会各部の指導者および部員を対象としたハラスメント・コンプライアンス研修の徹底」体育会活動に対するマネジメントのあり方の見直し」などを掲げた。

おすすめテーマ

2023年12月22日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム