中日・柳に援護なし “ノーノー”逃すなど防御率2・44でも自己最多の負け越し

2023年12月22日 05:00

野球

中日・柳に援護なし “ノーノー”逃すなど防御率2・44でも自己最多の負け越し
中日・柳
 【データで振り返る23年12球団記録レビュー】得点力不足は今年も解決せず、球団初2年連続最下位の屈辱。4年連続でリーグ最少の390得点は5位の広島にも103得点の大差をつけられた。400得点を切ったのは56年の369得点以来67年ぶりで、無得点試合も昨季に並ぶ球団最多の27度(25敗2分け)を数えた。
 一方で投手陣は防御率3・08で阪神の2・66に次ぐリーグ2位と健闘するも、打線の援護が1試合あたり2・73得点と防御率を下回っては勝てない。あおりを食ったのが高橋宏、小笠原、涌井、柳の先発4本柱。4人が先発した95試合のうち、56試合あった2得点以下(無得点18試合を含む)で4人合計2勝39敗の大幅負け越し。結果、全員が2桁敗戦を喫した。中日でシーズン4人の2桁敗戦は73年以来50年ぶり6度目だが、全員10勝未満は初めてだ。

 なかでも柳は防御率で昨季リーグ10位の3・64から6位の2・44と躍進も、9勝11敗から4勝11敗と勝ち星を減らして自己最多の負け越し。8月13日の広島戦では被安打0の9回零封も、援護点も0でノーヒットノーラン達成を逃す不運も味わった。2リーグ制以降の規定投球回到達投手で、防御率2・50を切りながら、5勝以下、10敗以上の“援護なし”は66年権藤正利(神)の防御率2・25、4勝11敗以来2人目だった。まずは援護点。巨人から移籍の中田翔が来季巻き返しのキーマンとなるか。 (記録担当・桐山 章)

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