3年連続V逸の巨人、保留者なしで全更改終了 大トリ丸1・7億減 菅野1億減、坂本6億、岡本和4・2億

2023年12月22日 18:00

野球

3年連続V逸の巨人、保留者なしで全更改終了 大トリ丸1・7億減 菅野1億減、坂本6億、岡本和4・2億
<巨人契約更改>契約更改を終え報道陣の質問に答える丸(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 巨人の丸佳浩外野手(34)が22日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、減額制限に迫る1億7000万円減の2億8000万円、変動制の2年契約で来季の契約を更改。巨人の契約更改はこれで全て終了した。(金額はすべて推定)
 減額制限に迫る大減俸ながら、新たに変動制の2年契約を結んだ丸は「下がりました。だいぶ下がったと思います」と真剣な表情で交渉を振り返りつつ、巻き返しが求められる来季へ「全試合出場は変わらず目標にしていきたい。チームとしては日本一、毎年それは変わらない。阿部監督を胴上げしたい」と意気込みを語った。

 大トリの丸を終え、2年連続Bクラス、20年を最後に3年連続で優勝から遠ざかる巨人の契約更改は保留者なしで全選手を終えた。

 主力では、坂本勇人が現状維持の年俸6億円でサイン。会見では複数年契約の最終年となる来季へ「それなりにはできたシーズン。まだまだやれるなと。ポジションも代わりますし、来年が凄く大事かなと思います。サードどうやったらうまくなるかなと、そういう楽しみはあります」と語った。

 2年ぶりに本塁打王に返り咲いた主砲の岡本和真は2億7000万円から、1億5000万円増の4億2000万円で更改。「めちゃくちゃいい評価をして頂きました」と笑顔。また、投手の柱として24試合に登板し自己最多タイの12勝5敗、防御率2・38をマークした戸郷翔征は、自身初の年俸1億円を突破。今季年俸9000万円から倍増の年俸1億8000万円でサインし「素直にうれしかったし、WBCから長いシーズンだったけど、やってきて良かった」と明るい表情で会見に臨んだ。

 一方、3月18日のオープン戦・日本ハム戦に先発も、右肘の張りで初回で緊急降板。9度目になるはずだった開幕投手を回避し、2軍調整が続いた菅野智之は、1億円減の年俸4億円でサイン。自己最少の4勝に終わった今季を振り返り「出遅れが全て。そこのスタートに立てなかったのは自分のプロ野球人生で初めてのことだったので、悔しかった」と話した。守護神・大勢は、100万円減の年俸5600万円でサイン。2年目の今季は侍ジャパンの一員として3月のWBCに出場。6月までに14セーブを挙げていたが、同30日に右上肢のコンディション不良を訴えて、リハビリ組に回った。9月17日のヤクルト戦で戦列に復帰したが、3試合連続失点でシーズン終了。27試合に登板し、3勝0敗、14S、防御率4・50の数字に終わっていた。

 その他、中川皓太投手2500万増の1億円、小林誠司は減額制限超えとなる7000万円減の年俸3000万円でサインし「悔しいシーズン」と振り返った。今オフに巨人軍第21代選手会長に就任した大城卓三は5000万円アップで自身初の大台突破となる1億3000万円。「来年は優勝できるようにしたい」と笑顔でサインした。

 若手では、2桁&規定投球回クリアの3年目右腕・山崎伊織が2600万円増の5100万円、121試合に出場し大ブレークを果たした秋広優人は年俸630万円から球団野手では19年の岡本和に次ぐ2位の昇給率となる416%増の3250万円、阿部新監督から来季の遊撃レギュラーに指名された門脇誠は2260万円増の3100万円、1年目の今季は8月18日の広島戦でプロ初本塁打を放つなど、24試合で打率・250、1本塁打、2打点だった浅野翔吾は、30万円アップの1230万円でサインした。

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