大谷 2号2ランはグラスノーとの“約束弾” 勢い止まらん!OP戦最高の打率・579

2024年03月14日 01:30

野球

大谷 2号2ランはグラスノーとの“約束弾” 勢い止まらん!OP戦最高の打率・579
<ドジャース・ジャイアンツ>6回、2ランを放つ大谷(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【オープン戦   ドジャース6ー4ジャイアンツ ( 2024年3月12日    グレンデール )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)が12日(日本時間13日)、ジャイアンツ戦に「2番・DH」で出場。初出場した2月27日以来、14日ぶりの一発を再び逆方向へ運んだ。詰まりながらも左翼席へ放り込む規格外の2号2ランは、2月29日の結婚発表後では初アーチ。4打数3安打2打点で、オープン戦の打率は過去7年で最高の・579まで上がった。1週間後に迫る「3・20」開幕へ、勢いが止まらない。
 この男、常識は当てはまらない。6回2死一塁。大谷は真ん中に甘く入った94マイル(約151キロ)ツーシームをかち上げた。芯ではない。左飛かと思われた打球はぐんぐん伸び、左翼席に着弾した。

 6試合、20打席ぶりの2号2ラン。日本ハム時代から「逆方向への打球は僕の調子のバロメーター」と語ってきたように、左方向への力強い打球はストロングポイントだ。可能にするのは「インサイドアウト」のスイング軌道。左肘を畳んで右肘をうまく抜くことで、パワーをロスなく伝えることができる。

 だから、飛ぶ。今キャンプ中も小型バズーカのようなマシンを使い、「インサイドアウト」を繰り返す場面があった。打球速度104・2マイル(約167・7キロ)、同飛距離382・28フィート(約116・5メートル)、同角度39・38度。「フライボール革命」を支える安打や本塁打の出やすい「バレルゾーン」内の打球とはいえ、完全に詰まらされていた。その事実こそが、卓越した技術の裏付け。デーブ・ロバーツ監督も「速球を捉えた逆方向への本塁打は彼にとって良い兆候だ」と称賛した。

 味方先発は開幕投手のグラスノー。昨年12月に大谷から「君のために本塁打を打つ」とビデオメッセージをもらい、レイズからの移籍を受け入れた。降板後とはいえ、約束通りに本塁打してみせた。

 初回、3回と右前打。オープン戦2度目の3安打で打率は・579に上昇し、過去最高の21年の同・548を上回る勢いだ。ロバーツ監督は「今日の翔平はかなり良い選手だった」と冗談めかし、「開幕が近づき集中力がより鋭くなっている」とうなずいた。開幕への目安に50打席を設定し、雨天ノーゲームも含め25打席に立ち、ライブBP(実戦形式の打撃練習)で9打席。その他に最新マシンを使った室内練習でも調整を続けてきた。

 今後は13日(日本時間14日)のマリナーズ戦にDH出場し、14日(同15日)にチームのチャーター機で渡韓。17、18日はそれぞれ韓国キウム、韓国代表とのエキシビションゲームが控えるが、指揮官は「私の期待は両試合に出ること」と言った。パドレス・ダルビッシュとの初対決が待つ開幕へ準備は万全。過去最高の大谷が、フルスイングで立ち向かう。(柳原 直之)

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