DeNAドラ1・度会 対外試合11試合連続安打で「開幕1番」当確!三浦監督「まるで歌舞伎役者のよう」

2024年03月14日 05:30

野球

DeNAドラ1・度会 対外試合11試合連続安打で「開幕1番」当確!三浦監督「まるで歌舞伎役者のよう」
<D・ヤ>初回、打席に入る度会(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【オープン戦   DeNA13―0ヤクルト ( 2024年3月13日    横浜 )】 DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21=ENEOS)が13日、ヤクルトとのオープン戦で左前打を放ち、対外試合11試合連続安打、オープン戦では8試合連続安打とした。オープン戦では出場した全8試合で1番に座り、開幕1番の座は決定的となっている。「ハマの一番星」として、その輝きは増すばかりだ。
 三浦監督がベンチでつぶやいた。「まるで歌舞伎役者のようだ…」。視線の先では、打席で度会が独特のポーズで体をくねっと曲げていた。「応援が力になる。そのおかげで打てています。それに11試合打てるのも状態的にいい証拠です!」

 「ハマの一番星」が開幕1番に当確ランプをともした。3―0の3回先頭。サイスニードの高めへの147キロ直球を逆方向に流し打った。巧みな左前打に「凄い(球質が)きれいな直球で、その直球を意識した」という言葉にも自信がみなぎった。この回3得点の口火役となり、13得点の大勝に貢献した。

 3打数1安打で4回終了時にお役御免も、これで対外試合は11試合連続安打となった。オープン戦は8戦全て「1番・右翼」で先発出場して全試合安打をマークし、24打数10安打、打率・417の高打率も文句なしだ。

 昨年11月24日の入団記者会見。度会は「ハマの一番星と呼んで」とファンにあいさつした。それから4カ月。キラリと光るキャラクターの持ち主は、09年の松本以来となる新人開幕1番をほぼ手中にし、「開幕1番星」へと歩みを進めている。

 指揮官が「歌舞伎」と評した打席でのルーティンも、好調になればなるほど切れを増す。一度、投手に対し右手で持つバットを尊敬するイチロー氏のように立てて構える。

 同時に左手を高く上げて、ヘルメットを包むようにくの字に曲げる。アマチュア時代からの精神統一のための所作だが、左手の動きは連続試合安打を重ねるごとに派手になってきた。それだけ波に乗っている。

 試合終了後は川崎市内の商店街で球団の出陣式に参加した。ファンに囲まれ大人気となった。熱気を感じた度会は言った。「プロはヒット一つで喜んでもらえる。これからも皆さんを勇気づけたい」。歌舞伎役者のように力強いまなざし。開幕1番をしっかりと視界に捉えていた。(大木 穂高)

 ≪球団4人目狙う≫新人が開幕戦に1番で先発出場すると19年の木浪(神)、藤原(ロ)以来で、チームでは大洋時代の56年沖山光利、59年麻生実男、横浜時代の09年松本啓二朗に次ぎ4人目。なお、過去3人のうち安打を記録したのは麻生だけで、度会が先発1番で安打ならチーム新人65年ぶりになる。

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