パイレーツが1983年以来の開幕5連勝 昨季も序盤は強かったが失速、選手層が厚くなった今季は本物か?

2024年04月02日 13:05

野球

パイレーツが1983年以来の開幕5連勝 昨季も序盤は強かったが失速、選手層が厚くなった今季は本物か?
パイレーツのマイケル・テイラー(AP) Photo By AP
 パイレーツが1日(日本時間2日)のナショナルズ戦に8-4の快勝、開幕5連勝とした。パ軍の143年の歴史の中で開幕5連勝は6度目で、1983年以来では初めて。
 先発は左前腕のケガで昨シーズン5月28日以来となった元マリナーズのマルコ・ゴンザレス。5回4安打1失点の好投を見せた。7回にリリーフ投手が打たれ同点となったが、8回に4安打を集中させ勝ち越し、最後はアロルディス・チャプマンが締めくくった。

 攻撃はホームランこそなかったが15安打で8得点。「1番・一塁」でスタメンのコナー・ジョーは「みんなで投手にプレッシャーをかけることで、打線がつながっている」と言う。8回は8番打者のマイケル・テイラーがバント安打で出塁の後、犠牲バントで二進。ジョーが左翼への適時二塁打で勝ち越し。2死後ブライアン・ヘイズも中堅への二塁打で続き、アンドルー・マカチェンも左前適時打で3点を奪った。 パイレーツは23年も、開幕から28試合のうち20試合に勝ち、6月15日までナ・リーグ中地区で首位だったが、その後に崩れ、シーズンは76勝86敗と負け越した。今季も5連勝だけでは喜べないが、ひょっとしたら23年のオリオールズのように、大躍進を遂げるチームなのかもしれない。

 好材料は投打に優れた若手が育ってきたこと。投手ではジャレッド・ジョーンズ。30日のマーリンズ戦でメジャー初登板、平均97マイルの直球とスライダーを武器に52/3イニングで10奪三振、89球のうち22回が空振りだった。パ軍には100マイルを投げる超大物新人ポール・スキーンズもいる。いずれ昇格してくるだろう。プラス、昨季二桁勝利のミッチ・ケラー、ベイリー・フォルターがいて、オフに補強したゴンザレスとマーティン・ペレスのようなベテラン左腕もいる。野手も、オニール・クルーズ、ヘンリー・デイビス、ヘイズといった若いダイナミックな選手が育ってきた。クルーズは打球速度が上がってきたし、デイビスもスイング改造でラインドライブが増えた。ヘイズは打球角度がこれまでの5度からが上昇、より長打を期待できる。彼らをブライアン・レイノルズやマカチェンのようなベテランが支える。リリーフ陣も良い。昨季39セーブのデービッド・ベッドナーにチャプマンが加わり、最初の5試合でのリリーフ投手の防御率は1.85だ。デレク・シェルトン監督は「以前と違って、層の厚いチームになった。だから成功を続けられると思う」と手ごたえを口にしている。

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