慶大・清原ジュニア 父の背番号「3」で初打点「全力で走りました。メチャクチャうれしい」

2024年04月02日 05:15

野球

慶大・清原ジュニア 父の背番号「3」で初打点「全力で走りました。メチャクチャうれしい」
<セガサミー・慶大>慶大・清原はセガサミー・西田監督と記念撮影 Photo By スポニチ
 【第51回社会人・東京六大学野球対抗戦   慶大3-1セガサミー ( 2024年4月1日    神宮 )】 スポニチ後援第51回社会人・東京六大学野球対抗戦が1日、神宮で開幕。慶大・清原正吾内野手(4年)が、セガサミー戦の5回に貴重な追加点となる適時三塁内野安打を放った。巨人、西武などで通算525本塁打を放った清原和博氏(56)の長男で、今年が大学最終学年。2季ぶりのリーグ戦出場と、プロ入りを目指す24年への決意を明かした。
 父が西武時代に背負ったのと同じ背番号3のユニホームに身を包み、懸命に一塁を駆け抜けた。2―1の5回2死二、三塁。清原はカウント2―1からのスライダーに食らいついた。三塁線への適時内野安打。「追加点が欲しかったので全力で走りました。メチャクチャうれしい」。観戦した23年夏の甲子園優勝メンバーの弟・勝児(慶応3年)も手を叩いて祝福した。
 
 下級生が出場する新人戦にあたる22年春のフレッシュトーナメントでは、2試合連続適時打をマーク。ただ、この対抗戦は春季リーグに向けたレギュラーとしての出場だった。2年秋、3年春のリーグ戦は計5試合に出場し9打数1安打で打点がなく、昨秋の出場もなかった。主力としての“神宮初打点”を力に、挑む大学最終学年。堀井哲也監督も「今年は計算している選手だけど、期待に応えてくれている調整をしている」と目を細めた。

 3月下旬からバットを一握り短く持つ打撃に変えた。「球の速い投手に対して逆方向に強い打球を打ちたいので。短く持つことで自分の気持ちも楽になりました」。2回の第1打席では、内角球を捉えて右翼へ痛烈な右飛。「内角直球を詰まらず、右中間に持っていくのが今冬のテーマだった」と手応えの打球だった。

 一度は外野転向も経験したが、この日は一塁で出場した。昨年12月24日の練習納めでは「目指したい」とプロ志望を明かした清原。「早稲田を倒して優勝、そして日本一」とまずは13日に初戦を迎える春季リーグの目標をクリアし、父が輝いたプロの舞台を目指しバットを振る。(伊藤 幸男)

 ◇清原 正吾(きよはら・しょうご)2002年(平14)8月23日生まれ、東京都出身の21歳。小3から「オール麻布」で野球を始め、中学はバレーボール部、慶応高ではアメリカンフットボール部のタイトエンド(TE)で活躍。慶大で野球に再転向した。一塁のほか三塁、外野にも挑戦。1メートル86、90キロ。右投げ右打ち。

 ≪父のPL後輩セガサミー・西田監督「成長している」≫慶大と対戦した元広島のセガサミー・西田真二監督は「いいね。年々成長しているよ」と清原の成長を喜んだ。父・和博氏はPL学園の後輩で、法大OBの指揮官にとって清原は東京六大学の後輩になり、動向もチェックしていた。試合後はインタビュールームで対面。「僕は法政出身だけど、清原が優勝に貢献できるといいね」と肩を叩きながら激励した。

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