【スポニチスカウト部(8)】法大右腕・篠木健太郎 常時150キロ台の剛腕「安定感」磨く

2024年04月02日 06:30

野球

【スポニチスカウト部(8)】法大右腕・篠木健太郎 常時150キロ台の剛腕「安定感」磨く
先発でも常時150キロ台を投げられる馬力が魅力の法大・篠木
 今秋のドラフト候補となる選手にスポットを当てる「スポニチスカウト部」。アマチュア担当記者の独自目線による能力分析とともに、選手たちの素顔を紹介する。第8回は、法大の最速157キロ右腕・篠木健太郎投手(4年)。木更津総合(千葉)時代からドラフト候補に挙がっていた逸材が、学生野球最後の一年を迎える。
24年のドラフト戦線も大学生が豊作だ。侍ジャパンが3月6、7日に行った欧州代表との強化試合(京セラドーム)では、いずれも4年生の明大の宗山塁遊撃手、青学大・西川史礁外野手、最速153キロ左腕の関大・金丸夢斗投手、そして最速157キロ右腕の愛知工大・中村優斗投手が「飛び級」で招集された。

 さらに強化試合後、井端監督は11月の国際大会「プレミア12」で、大学生を含めたアマチュア球界からの選出を視野に入れていることを明かした。東京六大学野球リーグを代表する剛腕として評価の高い篠木は「BIG4」に続く招集候補とみられている。

 木更津総合時代は細身で、美しいフォームから投じる直球が印象的だった。コロナ下の20年に高3だった篠木。アピールの機会も限られた当時、関東のある球団のスカウトは「プロ志望届を出せば3位での指名になるだろう」と話していた。それから4年、法大では2年時から主力投手となった篠木の評価は確実に上昇している。球速も高校時代の150キロから現在は最速157キロまで上がった。特筆すべきはその平均球速。先発でも常時150キロ台をマークできる馬力は唯一無二だ。それでも「まだまだ。ストレートはだいぶ良くなったんですけどゲームメークの部分で安定感に欠けている。そこにしっかり重きを置いていきたい」と成長の必要性を強調する。

 春の時点では、昨年ドラフトで中大から1位で巨人入りした西舘と同じような立ち位置にいる。最速155キロの直球が武器だった西舘は、最後のシーズンとなった秋季リーグでは「7割ほど」と持ち味の直球をセーブしたことで安定感が向上。篠木がどのようなスタイルでラストイヤーに挑むか、楽しみだ。 (柳内 遼平)

 ☆球歴 小3から野球を始め、明和中時代は館林ボーイズでプレー。木更津総合では1年春からベンチ入り。同年夏に甲子園初出場。法大では1年秋にリーグ戦初登板。リーグ通算33試合を投げ、8勝7敗で防御率は2.40。好きな芸能人は大原櫻子。座右の銘は「天真らんまん」。

 

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