巨人・山崎伊織 今季初勝利逃し「悔しいです」 自ら適時打、5回まで2安打零封も7回に追いつかれ降板

2024年04月02日 20:55

野球

巨人・山崎伊織 今季初勝利逃し「悔しいです」 自ら適時打、5回まで2安打零封も7回に追いつかれ降板
<中・巨>7回、田中に同点打を浴び、悔しそうな表情を浮かべる山崎伊(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人―中日 ( 2024年4月2日    バンテリンD )】 巨人の4年目右腕・山崎伊織投手(25)が開幕4戦目となった2日の中日戦(バンテリンD)で今季初登板初先発。自ら適時打も放ったが、3点リードから追いつかれて7回7安打3失点で降板し、今季初勝利を逃した。
 昨季はシーズン最終戦となった10月4日のDeNA戦(東京D)でわずか2安打に抑えてプロ初完封を飾るなど、自身初の規定投球回に到達して自身初の10勝(5敗)をマーク。中日戦は試合前まで通算3勝0敗で、敵地・バンテリンドームでは過去2戦2勝と抜群の相性を誇っていたが、この日も途中までは相性の良さを見せつけた。

 チームが昨季の日本一・阪神に2勝1敗と勝ち越して迎えた今季第4戦。今季初登板のマウンドは初回を10球で3者凡退に仕留めると、2回も3者凡退。3回は1死から村松に左翼線を抜ける三塁打を打たれ、三好には四球を与えて2死一、三塁のピンチを迎えたが、1球で田中を三ゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。

 すると、0―0のまま4回だった。岡本和、坂本、丸の安打などで1死満塁とし、まずは吉川の右犠飛で先制。さらに2死一、二塁とチャンスが続いたところで山崎伊が打席に入った。

 2球連続ボールのあと、3球目と4球目は投手らしからぬ鋭いスイングでファウル。そして、カウント2―2からの5球目、外角直球を逆らわずに左前へ流し打ちし、二走・坂本を2点目のホームへと迎え入れた。

 得意の打撃で自らを援護した山崎伊は一塁ベース上で満面笑みを浮かべ、うれしそうにガッツポーズ。さらに萩尾にも左中間への適時二塁打が出て、巨人が4回に一挙3点を先取した。

 すると、山崎伊はその後もスイスイ。5回まで68球という省エネ投球で2安打に抑え込んだ。

 だが、6回だった。先頭・三好の右翼への大飛球の処理に萩尾がもたついて三塁打にすると、1死後、高橋周の遊ゴロ性の打球を山崎伊がグラブに当て、打球は方向を変えて中前へ抜ける適時打に。これで三好の本塁生還を許した。

 さらに昨季まで同僚だった4番・中田の初球は大城卓が捕逸して1死二塁。続く細川の初球には山崎伊が暴投とバッテリーエラーが続いて2死三塁となったが、細川は左飛に仕留めてそれ以上の得点は許さなかった。

 何とかリードを保ちたい山崎伊だったが、3―1で迎えた7回には、上林、代打・大島の連打から村松の中犠飛で1点差。さらに代打・後藤の打席で大島の代走・尾田をけん制でおびき出しながら結果的に二盗を許し、後藤には四球を与えると、最後は田中に同点の中前適時打を許した。

 山崎伊の投球内容は7回で打者30人に対して99球を投げ、7安打3失点。2三振を奪い、与えた四球は2つだった。

 なお、巨人は戸郷が6回4安打、グリフィンが7回途中6安打、高橋礼が6回1安打と先発投手がここまでいずれも無失点。開幕4戦目にして先発投手の初失点となっている。

 ▼山崎伊 野手の皆さんに先制してもらって、最後は粘り切れなかったので悔しい気持ちです。

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