【スポニチ調査ファイル】関大・金丸夢斗 大谷級ストイックさと独自ルーティンで飛躍遂げる

2024年04月02日 06:30

野球

【スポニチ調査ファイル】関大・金丸夢斗 大谷級ストイックさと独自ルーティンで飛躍遂げる
ブルペンで投げ込む関大・金丸夢斗(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 スポーツニッポン新聞社では今年から、アマチュア球界の有力選手をリサーチする新企画「スポニチ調査ファイル」を始める。アマ野球担当記者とYouTube「スポニチドラフトチャンネル」取材班がタッグを組み、逸材の元に駆けつける。初回の調査対象は今秋ドラフト1位候補に挙がる最速154キロ左腕の関大・金丸夢斗(4年)。その飛躍的成長の裏側を探るべく、世代No・1投手を直撃した。
 関大の金丸は、3月に侍ジャパンの一員として欧州代表との強化試合に先発登板した。日の丸を背負い、頭をよぎったのが大谷翔平(ドジャース)の存在だと言う。「(日本代表で)一番印象に残っているのは去年のWBCですね。(大谷に)影響を受けていると思います」。大谷は、投打二刀流で世界一に貢献。次代のスター候補は、その姿に憧れることなく、追うべき目標として見つめてきた。

 大谷のストイックさに刺激を受ける。「野球がうまくなるために、どう過ごすか。全ての時間を野球につなげる生活は参考になります」。大谷が会食の誘いを断ってまで練習に打ち込む日もあると聞き、自身も夜遅くまで食事せずに翌日に向けた調整を最優先にする。「家でご飯を食べ、しっかり栄養をとることを意識するようになった」とプロ野球選手も驚くような自己管理で自身を律している。

 ストイックさは練習内容から見て取れる。ウオーミングアップから独自のルーティンがあり、なかなか投球練習が始まらない。ストローを口にくわえて腹圧を意識しながら倒立するなど、30分以上は黙々と一人で体を温める。侍ジャパン合流前に「この時間が取れないかも」と心配していたほどに大切な作業の一つだ。キャッチボールでは1球ずつ投球フォームを確認。練習中に無駄な時間が片時たりとも見当たらない。

 「チームの先頭に立つ人間が弱音を吐いたらいけない。同僚に野球に関する悩みは言わないと決めています」

 ほぼ無名だった高校時代から飛躍を遂げ、大学生で日本代表のトップチームに選出。成長の背景には、世界のトップアスリートに通じる厳格さがある。 (河合 洋介)

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