今年も無双任せろ! 阪神・村上が2日のホーム開幕戦で出陣「みなさんと盛り上がれるように」

2024年04月02日 05:15

野球

今年も無双任せろ! 阪神・村上が2日のホーム開幕戦で出陣「みなさんと盛り上がれるように」
キャッチボールする阪神・村上(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 “無双イヤー”の再現だ。阪神・村上頌樹投手(25)が1日、甲子園で行われた投手指名練習で、きょう2日のDeNA戦(京セラドーム)先発に向けて最終調整。31日の巨人戦で決勝本塁打を放った仲の良い後輩・森下翔太外野手(23)に続く貢献を誓った。ホーム開幕戦を託された昨季MVP右腕は、注目のドラフト1位ルーキー・度会ではなく5番打者の宮崎を最も警戒。強力打線を封じて好スタートを切る。
 キャッチボールやショートダッシュで最終調整に励んだ村上。今季初登板に臨む右腕は「森下が(昨日)ホームランを打ったので、ここから勢いづくんじゃないですか」と仲の良い後輩の名前を自ら挙げ、その波に乗る決意を示した。

 「チームに勝ちを持ってくることが一番。なるべく最少失点で。立ち上がりはしっかりやっていきたい」

 球団の公式イヤーブックには2歳下の森下に頭をなでられる写真とともに「仲良しトーク」対談が掲載された。冗談も本音もぶつけ合う間柄で、互いの活躍が刺激、励みになる。昨季の先発試合では森下からレギュラーシーズンで4本塁打の援護射撃をもらった。CSでの1本も合わせれば、森下は昨季の公式戦11本のうち5本を右腕の先発時に記録。村上も快投で応えた。

 プロ初勝利からセ・リーグMVPへと大ブレークを遂げた昨季。その第一歩は、開幕2戦目の4月1日にリリーフとして記録したシーズン初登板だった。相手がDeNA、球場が京セラドームというのは今回と重なる。立場は大きく変わり、先発投手の軸の一人としての責任を果たす。
 
「今回は投げる日が決まっているので、そこに向かって万全で臨めるようにしてきた」

 開幕2戦連続本塁打の1番打者・度会を筆頭に、強打者が並ぶDeNA打線。度会については「あまり気にせず。度会君だから、とかじゃなく落ち着いて一人一人抑えればと思う」と言い、最も警戒するのは5番・宮崎だ。「宮崎さんが一番いい打者。その前にランナーをためないように、ということを意識したい」。昨季は打率・556(9打数5安打)、1本塁打と苦戦。1月の沖縄先乗り自主トレ中に地元の中学校を訪問時、「宮崎さんは、どうやって抑えるんだろうと思って投げていました」と中学生に漏らしたほどだ。

 チームは昨季、京セラドームでレギュラーシーズン8戦全勝。自身も同2試合合計で8回1失点と相性は悪くない。3連戦のチケットは、全て前売りで完売。「たくさんファンの方が来る。皆さんと盛り上がれるように頑張りたい」。淡々とした口ぶりに闘志を秘め、大入りの虎党の前で躍動する。(松本 航亮)

 <昨季の村上無双アラカルト>

 ☆完全試合ならずも 4月12日の巨人戦で、7回まで1人の走者も許さない完全投球を演じたが、8回の打席で代打を送られ交代。「普通に“交代か”みたいな感じでした。7回を投げ切れたことがよかった」

 ☆開幕から31イニング連続無失点 5月9日のヤクルト戦で開幕からの連続イニング無失点を31まで伸ばし、63年中井悦雄(阪神)のセ・リーグ記録に並んだ。

 ☆抜群の立ち上がり レギュラーシーズンで先発した全21試合で初回を無四球、無失点。ポストシーズンでもCS1試合、日本シリーズ2試合に先発して初回は無失点だった。

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