水原一平被告 約1カ月ぶりに公の場に 罪状認否のため連邦地裁に到着、黒のスーツ、白シャツ姿

2024年05月15日 03:46

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水原一平被告 約1カ月ぶりに公の場に 罪状認否のため連邦地裁に到着、黒のスーツ、白シャツ姿
罪状認否を終え、うつろな表情で連邦裁判所を去る水原一平被告(中央、AP) Photo By AP
 ドジャースの大谷翔平投手(29)の口座から、違法スポーツ賭博の借金返済のため約1700万ドル(約26億5200万円)を盗んで不正送金したとして銀行詐欺などの罪に問われた元通訳、水原一平被告(39)が14日(日本時間15日)、罪状認否のためカリフォルニア州の連邦地裁に到着した。
 午前11時すぎ(同午前3時すぎ)に姿を現した同被告。黒のスーツに白のシャツを着用。報道陣の問いかけにも応じず、無言で建物の中に入った。

 同被告は銀行詐欺などの罪を認める司法取引に応じている。刑期は最高で禁錮33年だが、連邦検察は司法取引に基づき軽減を申し入れる。

 連邦地検によると、水原被告は2021年11月ごろから24年3月ごろにかけて、違法スポーツ賭博で抱えた借金返済のため、大谷選手の口座から胴元側に送金。大谷選手の口座から得た410万ドルを課税所得として申告しなかったとして、虚偽の納税申告の罪にも問われている。

 水原被告は4月12日(同13日)に身柄を拘束されて裁判所に出廷。大谷選手や胴元との接触禁止やパスポートの提出、ギャンブル依存症の治療を受けることなどの条件を受け入れ、同日保釈された。

 罪状認否は当初、今月9日の予定だったが、連邦地検と弁護側が、罪状認否の前に追加の手続きを踏む必要があるとして日程変更を連邦地裁に求めていた。

 司法省によると、罪状認否は治安判事の下で行われる。法定刑の上限が禁錮1年以上の「重罪」について、治安判事には有罪答弁を取り扱う権限がない。このため水原被告はいったん無罪を主張し、後日に連邦判事の下で罪を認めることになる。

 判決まで数カ月を要する見通し。

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