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水原一平被告の出廷で裁判所が法廷に一般市民の「立ち入り禁止」 米記者「極めて異例の措置」と報道

2024年05月15日 05:35

野球

水原一平被告の出廷で裁判所が法廷に一般市民の「立ち入り禁止」 米記者「極めて異例の措置」と報道
罪状認否を終え、連邦裁判所を去る水原一平被告(AP) Photo By AP
 ドジャースの大谷翔平投手(29)の口座から、違法スポーツ賭博の借金返済のため約1700万ドル(約26億5200万円)を盗んで不正送金したなどとして銀行詐欺などの罪に問われた元通訳、水原一平被告(39)が14日(日本時間15日)、罪状認否のためカリフォルニア州の連邦地裁に出廷した。また、同日の裁判所は異例の措置が取られた。
 裁判所は水原被告の出廷にあたり、法廷への一般市民の立ち入りを禁止。警備員によると、裁判官の判断で「立ち入り禁止」になったという。

 「立ち入り禁止」の措置をめぐり、AP通信の記者が抗議の署名を集めたが、裁判所に集まった日米メディアは別室で音声により審理を聞くこととなった。

 この「立ち入り禁止」をめぐり、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス担当サム・ブラム記者は自身のX(旧ツイッター)で「裁判所は本日、法廷への一般人の立ち入りを禁止するという極めて異例の措置を取った」などと報じた。

  水原被告は既に罪を認める司法取引に応じているが、法廷では「Not Guilty」と形式上の「無罪」を主張し、有罪答弁を行わなかった。司法省によると、罪状認否は治安判事の下で行われる。法定刑の上限が禁錮1年以上の「重罪」について、治安判事には有罪答弁を取り扱う権限がないため、水原被告はいったん無罪を主張し、次回審理で権限を持つ別の判事の下、罪を認めることになる。

 次回審理の日時は6月14日が予定されている。次回審理後、新たに期日が設定され、判決が言い渡される見込み。刑期は最長で禁錮33年だが、連邦地検は司法取引に基づき、刑の軽減を申し入れる。

 連邦地検によると、同被告は2021年11月ごろ~24年3月ごろ、違法スポーツ賭博で抱えた借金返済のため、大谷選手の口座から賭博の胴元側に不正に約1659万ドル(約25億9500万円)を送金。大谷選手の口座から得た金を課税所得として報告しなかったとする虚偽の納税申告の罪にも問われている。

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