TBS、新ドラマ3本は全て「オリジナル」 原作なし 「セクシー田中さん」問題前から立場明確

2024年03月05日 16:33

芸能

TBS、新ドラマ3本は全て「オリジナル」 原作なし 「セクシー田中さん」問題前から立場明確
4月期のTBS金曜ドラマ「9ボーダー」で3姉妹として初共演する(左から)畑芽育、川口春奈、木南晴夏(C)TBS Photo By 提供写真
 TBSの4月期改編説明会が5日、東京・赤坂の同局で行われ、4月から放送される新ドラマ3本を発表した。3本全てがオリジナルストーリー。また日曜劇場「アンチヒーロー」は、昨年7月期に大ヒットした同枠の「VIVANT」同様、事前に情報を開示しない方針。この日も詳細は明かされなかった。
 “胸キュン”ものが特徴の火曜ドラマは、生見愛瑠がGP帯連続ドラマ単独初主演を務める「誰が私と恋をした?」(火曜後10・00)が放送される。「ダメな私に恋してください」「初めて恋をした日に読む話」で知られる脚本家・吉澤智子氏によるオリジナルストーリー。瀬戸康史、神尾楓珠、宮世琉弥が、生見演じる主人公と恋の四角関係を繰り広げる。

 話題作を多く生み出している金曜ドラマは、女優・川口春奈が主演を務める「9ボーダー」(金曜後10・00)。「恋はつづくよどこまでも」などで知られる脚本家・金子ありさがオリジナル脚本を手掛けるヒューマンラブストーリーで、川口と木南晴夏、畑芽育が、10代、20代、30代のラスト“ボーダー3姉妹”として登場し、“モヤり”“焦り”ながら恋に仕事に立ち向かい、生きる道を探してラストイヤーを駆け抜ける姿を描く。

 大注目の日曜劇場は「アンチヒーロー」(日曜後9・00)。主演は長谷川博己で、司法組織を舞台にしたオリジナルの物語。昨年7月期に大ヒットした同枠の「VIVANT」同様、物語のあらすじ、主人公の詳細な人物像などは現時点で非公表となっている。

 新ドラマ3本は、全てオリジナルストーリー。「逃げるは恥だが役に立つ」「義母と娘のブルース」など漫画原作のヒット作が多い火ドラ枠も、現在放送中の「Eye Love You」など近年はオリジナルストーリーで話題を集めている。

 昨年10月放送の日本テレビのドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題もあり、原作のある作品の映像化への向き合い方に注目が集まる昨今。同局の佐々木卓社長は、2月末に行った定例会見の中で「放送までの準備時間をしっかり確保することがトラブルを避ける重要な要素」とし、今回の問題とは関係なく、TBSでは2年ほど前からドラマ制作の早期化を進めていると主張。龍宝正峰取締役は「(準備期間が長ければ)原作側と制作側でしっかりしたコミュニケーションが取れる。どうしてもミゾが埋まらない場合には、ドラマ化から撤退することも可能だと思う」と同局の姿勢を明かしていた。

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