森永卓郎&康平氏 親子でバブル崩壊をめぐって激論 卓郎氏、非正規雇用増加は「バブルの象徴」と主張
2024年03月05日 12:13
芸能
さらに会社員も経験している康平氏は「両方やった身からすると、若いうちは確かに自由が欲しいから非正規をやるのは一つの選択肢としてはアリだなと思うんですけど、だんだん年を重ねていくとデメリットの方が大きいのかなと気はします。雇用も不安定ですし、厚労省が出しているデータを見ると正規より賃金が低い。その結果、老後に十分な年金を受け取れないリスクもある。目先、給料安くても好きなことをしたいと若さ故に(非正規に)いってしまう気持ちも分かるけど、80歳、90歳まで生きるという前提でいうとメリットを見て、デメリットを見過ぎないのははたしてどうなのかなと思ってしまう」と持論を述べた。
この意見に、卓郎氏は「意図的に非正規を選ぶのは、実はバブルの象徴なんですよ。80年代後半に日本でフリーターって言葉が生まれたんですね。サラリーマンでも自営業者でもなく、誰に命令されることなく自分で自分の生き方を切りひらく人がフリーターなんだって爆発的に増えた。その後、何が起こったかというとバブル崩壊でみんなクビになっちゃったんです。だから、今はバブってるからあえて非正社員を選ぶ選択肢はいいようにみえるんですけど、来年バブルが崩壊するので…」と言いかけたところで、MCの垣花正アナウンサーが「いやいや、わからないですよ。来年崩壊する説を唱えている人は案外少ないですよ」と慌てて否定。卓郎氏はさらに「東京とか大阪の都心部は時給が1500円とか。うちの学生は2000円くらいもらってるのもいる。そうすると十分食えるという状態。でも、これはバブル崩壊とともになくなります」と私見を述べた。
これに康平氏は「非正規のニュースを扱ったのに、結局バブル崩壊が言いたくてそこにつなげられてしまったことに非常に不快感があります。聞いていて悲しくなった」と父に抗議。しかし、卓郎氏は自身の意見を曲げず「康平もそろそろ方針を変えた方がいいと思います。バブル崩壊(論)の4人目に」と主張した。
また、康平氏は日経平均株価が4万円を超えたことに「こうなるわなって感じ。あまり論理的ではないんですけど、株の世界は心理的節目が存在している。最初はバブル後の最高値を更新すると4万円に届かせたくなってしまう。問題はこの後。ずっとこれが続くのかという話。4万をバブルだとは全く思わないですけど、今の水準はいいところまできました。ここから上がっていくためには今度の決算発表で今期の業績が10%、20%増益予想となると日経平均がさらにいってもバブルではない」と分析した。
これに卓郎氏は「バブルっていうのは世界同時に起こる特徴があって、80年代後半も日本だけじゃなくて先進国はみんなちょっとバブったんですよ。ただ、日本以外は弱かったんですね。今回はもう全世界足並みをそろえて一斉にバブっているわけですよ。こけた時は全世界一斉にこけるわけです」と反論していた。