森永卓郎氏 日銀マイナス金利解除受け「普通預金、金利20倍」の動きにバッサリ「ちゃんちゃらインチキ」

2024年03月20日 10:34

芸能

森永卓郎氏 日銀マイナス金利解除受け「普通預金、金利20倍」の動きにバッサリ「ちゃんちゃらインチキ」
経済アナリストの森永卓郎氏 Photo By スポニチ
 経済アナリストの森永卓郎氏(66)が20日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」にスタジオ生出演。日銀のマイナス金利政策の解除を受け、メガバンクが普通預金金利を20倍に引き上げるとされるニュースに斬り込んだ。
 日銀は19日の金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の柱であるマイナス金利政策の解除を決めた。2007年以来17年ぶりの利上げで、約11年に及ぶ大規模緩和策の正常化を始め、金融政策は歴史的な転換点を迎えた。

 日銀の決定を踏まえ、三菱UFJ銀行と三井住友銀行は普通預金の金利を現在の年0・001%から0・02%に20倍引き上げると発表。三菱UFJは21日から、三井住友は4月1日からそれぞれ適用する。普通預金の金利引き上げも17年ぶり。みずほ銀行も引き上げる方向で、地方銀行など他行も追随して上げる可能性が高い。

 このニュースについて、森永氏は「預金金利が20倍になるんだったら、今回のマイナス金利解除、良かったじゃ~ん!と思われているリスナーの皆さん、多いかもしれません。新聞やテレビも同じような報道をしています。ただリスナーの皆さん、金融村に騙されてはいけません」と呼びかけた。そして「ちゃんちゃらインチキ、マジック。もう本当に、ここまでインチキを言うか!っていう」と切り捨てた。

 「預金金利20倍」ということ自体はその通りとしながらも「今回マイナス0・1だった政策金利をゼロから0・1に上げた。少なくとも、借りるときの金利は0・1ぐらいは上がるだろうと。100%ゼロ金利は貸出側。住宅ローンとか中小企業の皆さんがお金を借りるときには100%転嫁できる。ところが、この預金金利のほうは0・02にしか上がらないわけです。今までは0・001ってほとんどゼロだった。0・1%利上げをしたわけですよ。そうすると何が起こるかっていうと、1万円預けた場合は0・1%の金利だと、預金金利が10円1年間で付く。本来、1万円を預けたら10円利息を払わないといけないのに、今回の0・02%にするってことは2円しか払わないってことです」と解説した。

 「本来ならば10円払わなければいけないのに、預金者には2円しかバックしない。つまり8円ピンハネです」とキッパリ。「だから、結局、何が起こるかというと、貸出金利は丸々上げて、預金者には2円しかバックしない。8割懐に入れるって話なんです。これは中央競馬会よりも悪質です。ひでー話なんですよ」と声を荒げた。

 メガバング以外では「現状でも0・1%の普通預金金利を付けている銀行はあります」と森永氏。「払う気になれば払えるわけです。超渋ちんの20%バーック!これで、メガバングは何百億っていう濡れ手に泡になりますよ」と主張。「モリタクの妄想だって思われるかもしれませんが、新聞読み比べのコーナーがありますが、そこにインチキの仕組みも出てきます」と訴えた。

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