河合優実 大ブレークも「あまり実感なかった」 テレ東「RoOT/ルート」地上波ドラマ初主演

2024年04月09日 10:05

芸能

河合優実 大ブレークも「あまり実感なかった」 テレ東「RoOT/ルート」地上波ドラマ初主演
「RoOT/ルート」冷静沈着な探偵を演じる河合優実(C)P.I.C.S.・此元和津也 / RoOT製作委員会 Photo By 提供写真
 今、最も“旬”といえる女優・河合優実(23)が、2日スタートのテレビ東京ドラマ「RoOT/ルート」(火曜深夜0・30)で、地上波ドラマ初主演を果たした。きょう9日に第2話が放送される。3月28日に最終回を迎えたTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」の演技が光り、WonderSpaceが発表した「2024年冬ドラマで演技が光っていたと思う女優BEST10」1位に輝いた実力派。映画やBSドラマでの主演作は多数あるが、地上波ドラマで主演するのは今回が初。そのプレッシャーは?現在の率直な思いを聞いた。
 「RoOT/ルート」は、21年に放送され人気を博したアニメ「オッドタクシー」チームが企画・制作するオリジナルドラマ。人気漫画「セトウツミ」で知られる此元和津也氏が映像制作会社「P.I.C.S.」とともに原作を手掛けた。笠松将主演で19年に公開した映画「花と雨」で知られる土屋貴史氏が監督・脚本を担当した本格ミステリー。22年に映画、23年に舞台化と幅広く展開してきた人気作の世界から、新たなドラマが誕生した。

 河合は、19歳の探偵・玲奈を演じる。「ふてほど」で演じた表情豊かな昭和のヤンキー女子高校・純子が一転、冷静沈着でクールなキャラクターだ。

 映画や連続ドラマ、舞台など主演作は多数あるが、地上波ドラマでは今作が初めて。「ふてほど」でお茶の間の注目を浴びることとなったが、現在の心境は?

 「実は、これまであまり実感していなかったんです…。撮影が終わって、このように取材などを受けて“自分が主演なんだ”としみじみと感じるようになって。同事務所の坂東さんとW主演ということもあって、そこまで自分が肩ひじ張らず、リラックスして挑んでもいいかな、という気持ちもありました。気合が入りすぎることなく、臨むことができました」

 露出が増えても、河合は「何かが変わるか?と言われたら、やることは変わらない」と冷静な視点で自身を見つめている。一方で、「“自分が人に作品を届けているんだ”ということを、改めて実感する機会になりました。そういう意識は変わりますね」と、注目を浴びたことで、さらに演技に磨きをかけている。

 ともに主演を務めるのは、同じ芸能事務所「鈍牛倶楽部」所属の俳優・坂東龍汰。「坂東さんとバディーを組むことができたのは、大きかったです。お芝居する上でも、お互いためらいなく表現をできた気がします」と、気の置けない先輩とのタッグに感謝した。

 動物が繰り広げるアニメ「オッドタクシー」と世界観を共有するドラマということで、「どういう風に実写にするんだろう?特殊メークとかするのかな?」と思っていたそう。「キャストの方は、最初にオファーを受けたときは“着ぐるみ着るかと思った”と、そんな話をよくします(笑い)」と、無邪気な感想も明かしてくれた。

 もちろん「着ぐるみ」も「特殊メーク」もない、けれど「オッドタクシー」と世界観を共有する、稀有なドラマに仕上がった。

 河合×坂東による「愛嬌ゼロの先輩探偵×凶運のポジティブ新人」若手探偵コンビの奮闘劇を基にした、踏み込んだら抜け出せない群像“ヒューマン”ミステリー。河合は「これまであまり見たことがない種類のドラマになっているといいますか…“お!”と、思わず手を止めてしまう、目がいってしまう作品になっていると思います。ビジュアルや映像の雰囲気が、これまで世の中になかったようなトーン」と、作品の世界観について熱弁。「お芝居ももちろん、映像づくりが本当にこだわりを持って楽しんで作られていると感じます」と、チーム全員で生み出した作品への自信をのぞかせた。

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