藤井王位 渡辺九段との王位戦は「第6、7局までいくのでは?」 第3局立会人の小林九段が予想

2024年07月29日 19:32

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藤井王位 渡辺九段との王位戦は「第6、7局までいくのでは?」 第3局立会人の小林九段が予想
王位戦第3局の前夜祭に出席した藤井聡太王位(左)と渡辺明九段 Photo By スポニチ
 将棋の藤井聡太王位(22)=王将など7冠=に渡辺明九段(40)が挑む第65期王位戦7番勝負第3局が徳島市の料亭「渭水苑」で30日に開幕するのを前にした29日、対局場検分に臨んだ。ここまで1勝1敗で迎え、第3局の先手は藤井。97手で敗れた第2局翌日の19日に誕生日を迎え、22歳初戦となる。
 両者はその後、前夜祭に臨み、藤井は4年連続となる徳島対局への意気込みを「ここまで内容的にはかなり押されてしまっている。全力を尽くして、楽しんでもらえる熱戦にしたい」と語った。第1局は振り駒の結果、先手になったが千日手指し直し。相掛かりへ進んだ指し直し局を、終盤の逆転で制した。第2局は後手で相掛かりとなり、敗れた。

 一方、王位戦7番勝負初出場の渡辺は「徳島県を通ったことはあるが泊まったことはなかった」と告白。東京都出身、在住の渡辺はそのイメージとして「もっと暑いと思ったが、東京と気温は同じでも、風があって涼しい」。対局場の印象は「木々に和を感じる、素晴らしい環境で対局させてもらえる。期待に応えられる将棋を指したい」と語り、対局を実現した関係者への感謝も示した。

 前夜祭では立会人の小林健二九段(67)が第3局の展望を語り、戦型予想をプロ間で流行中の雁木(がんぎ)とした。ここまでの2局、「藤井王位が両方負けてもおかしくなかった。渡辺九段の並々ならぬ決意を感じる」と、その事前準備の周到さを指摘した。

 そしてシリーズを通しては「第6、7局までいくんじゃないか?」。両者にとって昨年名人戦以来1年ぶりのタイトル戦がもつれるとの見通しを示した。両者のタイトル戦は6度目で過去5度、藤井が全勝した。最終局まで突入したシリーズもないだけに、渡辺の仕上がりの良さが印象的だったようだ。

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