お笑いトリオ「や団」本間キッド 一二三の金メダルに興奮「ブルース・リーのカンフー映画みたい」
2024年07月30日 05:20
芸能
高校・大学と柔道に打ち込み、現在も趣味で続けている本間。以前から五輪が好きで「人生で一度は観戦したい」と一念発起。「見るならやっぱり阿部兄妹の試合」とチケットもなんとか入手し、日大時代の柔道部の先輩とパリに乗り込んだ。
念願の生観戦で、一二三の凄さを改めて感じた。「組み手争いの手さばきがブルース・リーのカンフー映画を見ているみたい。テレビよりも全然速く感じました」と表現し、「相手の袖を取ったら絶対に投げる。そんなオーラを感じました」と興奮気味に話した。
女子52キロ級で妹の詩(24)が2回戦で敗退する場面も目撃。詩は悔しさで泣き声を上げたが、その声は約50メートルの距離で観戦していた本間にも届いた。観客からは割れんばかりの「UTA」コールが鳴り響き「予選で地元選手へ送られた声援と比べても一番大きく、地響きを感じました」と振り返った。
一二三の決勝時は本間の約10メートル前で詩が観戦。「表情は落ち着いていて、ファンの写真撮影にも応じていました」。一方、優勝決定後に「詩さんは席を立ち去る時に一度立ち止まり、目に涙を浮かべるような場面もあった」といい、現場ならではの空気感も体験した。
や団は「キングオブコント(KOC)」で昨年まで2年連続決勝進出。優勝には届いていない。本間は「覚悟を決めた選手たちの集中力は本当に凄い」とパリで大きな刺激を受けた。KOC決勝のネタの持ち時間は5分。柔道の試合時間が4分と近いこともあり「自分も“絶対に勝つ”と腹に決めた集中力で、お笑いの金メダルを獲りにいきます」と躍進を誓った。 (山内 健司)
◇本間 キッド(ほんま・きっど)1982年(昭57)12月23日生まれ、埼玉県出身の41歳。07年に「や団」結成。20年第14回SMAホープ大賞優勝。柔道がきっかけで、ブラジリアン柔術などにも打ち込む。座右の銘は、格闘漫画「バキ」に出てくるせりふ「闘いとは不都合なものッッ。闘いとは思い通りにはならないものッッ」。1メートル68。血液型AB。