行定勲監督、初の韓国ドラマ演出作「完璧な家族」の苦労を語る“韓国人の感情表現を妨げないよう意識”

2024年07月30日 19:00

写真=VICTORY CONTENTS
行定勲監督が「完璧な家族」を通じて、初めて韓国ドラマの演出を務めた感想を明かした。

韓国で8月14日に放送がスタートするKBS 2TV新水木ドラマ「完璧な家族」は、誰が見ても幸せで完璧そうな家族が、娘の殺人によってますますお互いを疑うようになるミステリースリラーで、同名の人気ウェブ漫画を原作としている。

「完璧な家族」は、様々な映画祭を総なめにして注目を浴びた行定勲監督が演出を担当した初めての韓国ドラマだ。主に映画の演出を手掛けてきた彼が、同作を通じてドラマの様々な要素をどのように表現するか関心を集めている。

行定勲監督は、今回の作品を演出することになったきっかけについて「もともと韓国ドラマに興味があって、韓国のスタッフや俳優たちの作業を近くで見たかった」とし「韓国映画やドラマの中でも人間の暗い面に焦点を合わせた作品が好きだが、このドラマの原作漫画がそのようなものだった。家族の分からない残像が順番に現れる展開が面白く、青春の群像からミステリー、ヒューマンドラマへと変わっていく展開が面白いと思った」と明かした。

映画の演出を数多く手掛けてきた行定勲監督であるだけに、今回ドラマの演出を務めた苦労についても語った。彼は「僕は映画監督なので、ドラマ制作のスピード感が分からず、撮影初期は慌てた。全てを自分の思う通りにコントロールできないということに気づき、スタッフや俳優たちに任せる部分が多くなった」とし「特に撮影監督に助けられた。スケジュールが変わって撮影場所も突然変わったが、撮影監督はどのように撮影するかを現場ですぐに判断し、照明監督と一緒にかっこいい画を作ってくれた」と話した。

また、演出のポイントについて彼は「まずはキャスティングが大事だった。基本的に俳優の考えを聞いて、彼らの意思を理解してから、韓国人の感情表現を妨げないように演出した」とし「家族が存在する方式がこのドラマのテーマだったため、家内のセットに念を入れた。また、陰影表現こそが俳優たちの心理を可視化することができると思ったので、光を照らす方法にこだわった」と述べた。

最後に「このドラマは家族の絆の存在方式を問う物語だ。韓国だけでなく、世界中のドラマファンに伝わってくれればと思う。映画ファンにも僕の新しい挑戦を見守っていただきたい」と伝えた。

行定勲監督が演出を手掛けた「完璧な家族」は、キム・ビョンチョル、ユン・セア、キム・ヨンデ、パク・ジュヒョン、ユン・サンヒョン、イ・シウ、チェ・イェビンらが出演し、8月14日の午後9時50分に韓国で放送がスタートする。



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