藤井王位 誕生日明けは5連勝 徳島対局も4連勝 渡辺九段と接戦でも好相性証明 王位戦2勝1敗

2024年07月31日 20:55

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藤井王位 誕生日明けは5連勝 徳島対局も4連勝 渡辺九段と接戦でも好相性証明 王位戦2勝1敗
王位戦第3局を制し、渡辺明九段(右)と感想戦を行う藤井聡太王位 Photo By スポニチ
 将棋の藤井聡太王位(22)=王将など7冠=に渡辺明九段(40)が挑む第65期王位戦7番勝負第3局は7月31日、徳島市の料亭「渭水苑」で2日目が指し継がれ、111手で藤井が勝利した。対戦成績を2勝1敗とし、先月獲得した永世棋聖に次ぐ2つ目の永世称号、連続5期獲得による永世王位へ前進した。
 戦型は藤井得意の先手角換わり。そこへ飛び出した渡辺用意の30手目、7筋の歩の突き出しに自身最長3時間10分、考慮した。

 22年1月、本社主催・第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第2局での2時間28分を大きく超え、「仕掛けられて、思った以上にどうすればいいか難しかった」。2日目のこの日も55手目、藤井が飛車取りに6筋へ角を打った。これに渡辺は飛車を逃げず、9筋へ藤井王の頭上を守護する金をにらむ端角を放った。「厳しい一手。受けに回って、頑張るのがいいか…」。迷いの中、藤井は1時間10分の長考に沈んだ。

 対する渡辺も、昼食休憩明けの局面は「ちょっと指せると思っていた」。それでも最後は持ち前の終盤力で競り勝った。藤井の十八番が最終盤で火を吹いた。

 90手目の局面は王の側面から渡辺飛車、そして渡辺の中段王へ王手がかかる、藤井が桂を打ちたい位置へ渡辺から逆に香を先着されて王手がかかる。それを低く歩合い。以降、もう受けが効かない局面まで追い込まれたが、渡辺王を詰まし切った。

 「藤井さんの終盤はすごい手が一杯出るという将棋になってしまった」。渡辺の嘆息が象徴的な接戦だった。

 「こちらの王を手順に安全にする手が生じて、もしかしたら勝ちになったのかなと思った。第4局まで時間があくので、いい状態で臨めるようにしたい」

 藤井は19日に22歳の誕生日を迎え、その初戦を制した。誕生日直後の対局は20年度から5連勝。そして王位戦での徳島対局も4連勝。大接戦の中、またも好相性を証明した。

 第4局は8月19、20日に佐賀県唐津市の「洋々閣」で指される。

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