公明代表・石井啓一氏落選確実に 比例は辞退 党の代表の落選は極めてまれ

2024年10月28日 00:45

社会

公明代表・石井啓一氏落選確実に 比例は辞退 党の代表の落選は極めてまれ
公明党・石井啓一代表 Photo By 代表撮影
 第50回衆院選が27日、投開票され、即日開票が行われた。埼玉14区で出馬した公明党の新代表・石井啓一氏が落選確実になった。
 15年間代表を務めた山口那津男氏に代わり、今年9月末に代表就任。1993年の初当選以来、比例代表東京ブロックなどで当選を重ねてきたが、今回は小選挙区に初挑戦していた。「代表が重複をやると士気が下がる」と比例重複を辞退したため、小選挙区の敗北で落選が確定する。

 支持が伸びなかった要因に、自民が非公認とした兵庫9区・西村康稔氏、埼玉13区・三ツ林裕巳氏ら裏金候補を公明党として推薦したことへの有権者の反発もあると指摘されている。埼玉14区は「10増10減」の新区割りで誕生し、かつては三ツ林氏が地盤とした三郷市と八潮市が含まれる。三ツ林氏が培ってきた自民票が欲しい石井陣営と、逆風の中で公明の推薦が欲しい三ツ林陣営の利害関係が一致した形だったが、裏目に出た面もある。

 党代表の落選は極めてまれ。09年の衆院選では、当時の太田昭宏公明党代表が東京12区で、14年には民主党の海江田万里氏が東京1区で落選し、ともに代表を辞任している。

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