河村たかし氏、圧勝 「総理を狙う男アゲイン」 百田尚樹氏ニッコリ保守党議席確保

2024年10月28日 04:31

社会

河村たかし氏、圧勝 「総理を狙う男アゲイン」 百田尚樹氏ニッコリ保守党議席確保
愛知1区で当選を決め、支援者から水をかけられる日本保守党の河村たかし氏 Photo By 共同
 昨年10月に発足した「日本保守党」は、2度目の国政選挙で初の議席を獲得した。作家の百田尚樹氏(68)が代表、河村たかし前名古屋市長(75)が共同代表を務める政治団体が、自民党にそっぽを向いた保守層の受け皿となり、存在感を示した。
 愛知1区に出馬した河村氏は圧勝。テレビの開票速報で当確が報じられ、同県の開票センターに集まった関係者から「おー!」という歓声と拍手が鳴り響いた。2009年以来15年ぶりの返り咲きに、「有頂天にならず、しっかり働く」という願いを込めた恒例の水かけを敢行。河村氏は「サンキューベリーマッチ。総理を狙う男アゲイン。75歳じゃけえ、何か文句ある?」と余裕の表情。都内の開票センターで見守った百田氏は「国会議員第1号が誕生しました!」とニッコリ。

 躍進を支えたのは河村氏だ。今月1日に「減税政策など、名古屋でやってきた庶民革命を国でも進める」と、衆院選への出馬を表明。同市の住民税を15年にわたって減税するなど実績を引っさげての国政進出に「地方よりはやりやすい。税収増やすためには税率下げなあかん」と訴えた。

 「日本保守党」の国政選挙は4月に行われた東京15区の衆院補選に続く2度目。小選挙区は愛知のみで、比例で全国6ブロックに26人を擁立。百田氏が「自民党の間違っていた政策を批判していたら、共感する聴衆が増えていた」と語るように政権批評票や保守層の受け皿となった。

 自民への批判から結党した。比例での議席獲得も見込まれ、自公政権の連立入りの可能性を問われると百田氏は「基本的には考えていない。もし“首相は保守党から”と提案されるなら考える」とジョークを飛ばした。(高原 俊太)

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