維新・吉村共同代表 大阪全勝も議席減の衆院選「野党の中でひとり負け」代表選は「実施が筋」

2024年10月28日 13:36

社会

維新・吉村共同代表 大阪全勝も議席減の衆院選「野党の中でひとり負け」代表選は「実施が筋」
大阪府の吉村洋文知事 Photo By スポニチ
 日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事が28日、府庁で囲み取材に応じ、前日に投開票が行われた衆院選を振り返った。
 維新は本拠地・大阪では全勝したものの、公示前の43から38に議席を減らした。吉村氏は「大阪以外は完敗」と評価し、「非常に厳しい結果。与党が過半数割れするような中で、立憲民主や国民民主など他の野党は躍進。維新は大阪以外、野党の中で一人負けのような状態の選挙だった」と厳しく受け止めた。

 大阪では19選挙区すべてに勝利。地元での面目は保った。これまで、維新は大阪都構想実現への協力を得るため公明が候補者を立てる選挙区への対抗馬擁立を見送ってきた。だが大阪府・市両議会で単独過半数を得て、公明との協調路線から対決姿勢へ。今選挙では対立候補を擁立し、「常勝関西」と呼ばれた公明の牙城を切り崩した。

 「大阪の改革、実績を評価していただいたんだと思う。ただ、われわれにも問題はあり、ごたごたする中で、積極的に支持されたと見るべきではない。自民よりは愚直にまともな政治をやっているという評価ではないか。大阪を一歩出ると、その期待値や受け皿が立憲などになる。それが結果として全体の議席減につながっている」と慎重に分析。投票をいただいた大阪の皆さんには感謝を申し挙げたいが、勝利したという感覚は持ってはいけない」とした。

 今回の結果を受け、維新の代表選挙実施の有無について「特別党員の判断になるが、衆院選など大きな選挙の後は、するのが基本。今回の結果は大阪以外は一人負け状態で100人以上の仲間が落選した。代表選を実施するのが筋ではないかなと思う」と語った。

 また、今後の他党との連立など枠組みについては、「維新に投票してくれた有権者の気持ちを軸にすべきで、その方々の期待や信頼を裏切る行為があってはならない。現段階で自民や立憲とかどこと連携とかは当然ない」と強調した。

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