自民なぜ大敗?石破カラー封印裏目 党内野党、立場とともに一変 「2000万円」が追い打ち

2024年10月28日 04:30

社会

自民なぜ大敗?石破カラー封印裏目 党内野党、立場とともに一変 「2000万円」が追い打ち
厳しい表情でテレビ中継のインタビューを受ける自民党総裁の石破首相=東京・永田町の党本部(代表撮影)= Photo By 代表撮影
 なぜ自民党は大敗したのか。裏金事件を受けた逆風をさらに強めたのは首相自身だ。内閣発足を受けて発したキャッチフレーズ「納得と共感」からは程遠い審判が下された。
 時の政権に対し遠慮なく直言し「後ろから弾を撃つ党内野党」として高い人気を得ていた首相。しかし、党内基盤がぜい弱で、総裁選出後に選択的夫婦別姓導入姿勢から後退するなど「石破カラー」を封印させられ骨抜き状態になった。

 総裁選で主張していた予算委員会実施もすっ飛ばした解散を断行し「豹変(ひょうへん)」

「変節」批判にさらされ、裏金候補の一部非公認にとどめた“お茶濁し対応”でも責め立てられた。非公認候補が当選した場合の追加公認方針まで表明したばかりか非公認候補側への2000万円の支出も発覚。「石破首相は信じられない」――。期待を裏切られた反動は大きく、自民支持層の離反も招いていった。

 党選対関係者は「選挙戦終盤に入って、追い上げるどころか、どんどん支持を失っていった。この流れを止めるすべはもはやなかった」とうなだれた。

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