3年ぶり日本OP参戦のアダム・スコットがジュニアゴルファーに夢のレッスン

2022年10月21日 05:01

ゴルフ

3年ぶり日本OP参戦のアダム・スコットがジュニアゴルファーに夢のレッスン
ジュニアゴルフセミナーを開いた13年マスターズ覇者のアダム・スコット Photo By スポニチ
 世界的な衣料品メーカーの(株)ユニクロとグローバルブランドアンバサダー契約を結ぶ13年マスターズ覇者のアダム・スコット(42=オーストラリア)が、18日に兵庫・六甲国際GCでフューチャーゴルファーズセミナーを開催した。集まった地元兵庫県の中高生のジュニアゴルファー25人に日頃の心構えや挑戦することの重要性を説いた。スコットは20日から始まった日本オープン(兵庫・三甲GCジャパンC)に3年ぶりに参戦している。
 生徒の50の瞳がキラキラと輝いていた。午後3時過ぎから六甲国際GCの練習場で始まった13年マスターズ覇者の特別レッスン。スコットは、進行役を務めた日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチームのヘッドコーチ、ガレス・ジョーンズ氏の質問に一つ一つ丁寧に答えながら、普段実践しているウエッジから1Wまでの練習のルーティンを解説した。
 「練習で大事なのはアラインメント(アドレスで向きを合わせること)。毎日、姿勢が同じになるように注意している。リズムも大事。常に良いプレーはできないので悪い時でも良い感覚をつかむことが重要」と説いた。
 日本でジュニアを対象にしたセミナーを開くのは3年ぶり5回目。これまでは日本オープンに出場する際に、JGAの協力を得て大会会場で実施してきた。今回はスポンサーのユニクロのサポートを受け、内容をさらに充実。生徒への指導だけではなく、自身も生徒と一緒に同社が進める環境負荷改善のサスティナビリティー活動について学んだ。
 トークセッション後には生徒からの質問にも答えた。アプローチの上達方法を聞かれると「想像力を働かせていろいろ試してみることです。難しく考えずに楽しんで練習することが大切」と説いた。
 
 セミナーに参加した生徒の中には海外での活躍を夢見る者も少なくなかった。自身も17歳で米国に留学した経験から「人生で大変な時期だったが、それが後に生きた。みんなもチャレンジを恐れず外に出ていってほしい」と挑戦を促した。
 スコットは母国のスター、グレッグ・ノーマンに憧れゴルフを始めた。プロ生活22年で米ツアーで14勝、欧州ツアーで11勝をマーク。その成功の陰にはノーマンから貴重なアドバイスがあったという。「彼には2つのことを教わった。1つは自分の運命は自分で決められるというもの。もう1つは時間を有効活用するマネジメントの大事さ」と振り返った。そうした経験を踏まえ、生徒にも目標とする選手を持つこと勧めた。「そういう気持ちを抱くことで周りをリスペクトできる。感謝の気持ちを忘れないで頑張ってほしい」とエールを送った。
 世界のトップ選手から金言を授けられた参加者の1人、甲南高の阿部秀彦くん(17)は「普段聞けない話を聞けてとても勉強になりました」と感謝。また、滝川二高の鳥居さくらさん(15)も「練習のやり方や心構えを聞くことができて本当に良かったです」と笑顔で話した。参加した生徒にとって約2時間の“課外授業”は、かけがえのない時間となったようだ。 

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