NBAの実力派審判が死去 トニー・ブラウン氏 55歳 底辺から頂点に登りつめた名レフリー

2022年10月21日 09:26

バスケット

NBAの実力派審判が死去 トニー・ブラウン氏 55歳 底辺から頂点に登りつめた名レフリー
2019年12月、当時スパーズのデローザン(現ブルズ)の抗議を受けるブラウン審判(AP) Photo By AP
 NBAを代表する審判の1人だったトニー・ブラウン氏(審判背番号は6)が20日、ジョージア州アトランタで死去。家族が明らかにしたもので、55歳だった。昨年4月にステージ4の膵臓(すいぞう)がんと診断され、一時は回復してNBAのリプレーセンターで職務に復帰していたが、その後容態が悪化してホスピスに入っていた。
 フロリダ州タラハッシー出身の同氏は高校時代にバスケットボールの選手として活躍し、フロリダA&M(ディビジョン1)に入学したがクラーク・アトランタ大(ディビジョン2)に転校。スポーツ特待生としての奨学金がなかったために、デルタ航空の職員として働きながら学費を稼いで、バスケをプレーしながらも金融学の学士を取得した。

 その後、デルタ航空で働きながらも審判としての道を歩み始め、NBAとは別組織のCBAや、女子プロリーグのWNBAの審判を経験。2003年にNBAの審判(最高年俸は55万ドル=約8250万円)に採用され、レギュラーシーズンで1016試合、プレーオフで25試合、笛を吹いた。オールスターでは2回(18、21年)、ファイナルでもレイカーズが優勝した20年にレフリーを担当。“底辺”から“頂点”に登りつめた審判として注目されていた。

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