時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ‼② FWをうまく打つコツ

2022年10月21日 12:00

ゴルフ

時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ‼② FWをうまく打つコツ
時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ!!② FWをうまく打つコツ Photo By スポニチ
 パー5で2打目をグリーン近くまで運ぶことができると、ボギーの確率は低くなります。その鍵を握るのがフェアウエーウッド(FW)。ティーショットを失敗してもリカバリーできますし、3打目をグリーンに近いところから打てます。そこで今回は時松隆光プロにFWをうまく打つコツを教えてもらいます。イメージは〝空手チョップ〟だそうです。その極意とは?ティーチングプロのジミー常住氏が進行役を務めます。 【動画で見る・時松隆光のボギーを打たないゴルフ②
 常住 FWが苦手な人に多いのが、ボールが上がらないことです。本来は上がりやすいクラブのはずですが。
 
 時松 同じFWでも番手によって難易度は変わります。3Wだとロフトが15度前後なので、結構ロフトが立っています。その分、ボールが上がりにくいと言えるでしょう。しかし、5Wだとロフトが18度前後なので一気にボールが上がりやすくなります。したがって、3Wなら残り50ヤードのところまで運べる場合でも、自分はあえて5Wを選択します。
 
 常住 ミスの確率が低いクラブを選択することが重要なわけですね。それでは5Wをうまく打つための注意点を教えて下さい。
 
 時松 一般的にソールを滑らせて払い打つのがいいと言われますが、実は難しい打ち方なんです。アベレージゴルファーが払い打つと、ダウンスイング以降で右肩が下がり、すくい打ちになりかねません。やはり、アイアンのように多少は打ち込むほうがいいでしょう。
 
 常住 ダウンブローに打つわけですね?
 
 時松 そうです。ただ、アイアンほど鋭角にヘッドを下ろしません。アイアンのダウンブローと先ほどの払い打ちの中間です。ボールを打った後に薄いターフが取れるイメージです。ボールの位置はヘソの正面より1個分左で、ボールの赤道よりも少し下を狙ってヘッドを下ろしましょう。その際、〝空手チョップ〟のように、斜め上からヘッドを下ろすと、薄いターフが取れるようになります。
 
 常住 スイング中の体重配分を教えて下さい。
 
 時松 バックスイングでは右足股関節の上に頭がくるぐらい体重を右足に乗せるので、右足に7割、左足に3割です。インパクト以降は左足股関節の上に頭がくるように左足に体重を乗せるので、左足に7割、右足に3割の体重配分になります。FWが苦手な人は右足に体重が多く乗ったままになっているので気をつけましょう。ダウンスイングの切り返しでしっかりと左足を踏み込む意識があると、左足に体重が乗りますし、緩やかなダウンブローの軌道にもなります。ダフりづらいので、大きなミスにもつながりません。
 
 常住 アベレージゴルファーの中には、下半身が動き過ぎてボールが当たらない人もいます。
 
 時松 スイング中に足をバタつかせるとミート率は下がります。できれば、下半身は大きく動かさないのが理想です。
 
 常住 何かいい対処法はありませんか?
 
 時松 練習場でのドリルになりますが、右足の外側にボールを1個挟んでみましょう。不思議なことに、それだけで下半身の動きを抑えられます。しばらくボールを挟んで打ったら、一度ボールを外して打ってみます。ミート率が上がったと感じられればそのまま打ち、下半身がまた暴れ出したらボールを挟んで打ちましょう。

(取材協力=千葉・アクアラインゴルフクラブ)

 ◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年(平5)9月7日生まれ、福岡県出身の29歳。5歳でゴルフを始める。沖学園高3年の時に九州アマ優勝。12年プロ転向。本名は源蔵だが、地元の寺から授かった隆光を登録名に。16年以来6年連続で賞金シードを獲得。ツアー通算3勝。20、21年選手会長を務める。ツアープロでは珍しいベースボールグリップ。
 
 ◆ジミー・常住本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の40歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。

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