【玉ノ井親方 視点】きめ方が中途半端だった照ノ富士 錦木の特徴、腰の重さも生きた金星

2023年07月10日 19:47

相撲

【玉ノ井親方 視点】きめ方が中途半端だった照ノ富士 錦木の特徴、腰の重さも生きた金星
<錦木・照ノ富士>錦木(右)に敗れ、首をかしげて引き揚げる照ノ富士(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所2日目 ( 2023年7月10日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 照ノ富士が錦木のすくい投げに沈んだ。相手の両腕をきめて出たが、そのきめ方が中途半端だった。
 前へ出る流れの中の動きだから仕方ない部分はあるが、もう少し慎重に、例えば回しを引けていたら…との反省はあるだろう。つまり出方が強引すぎたわけだが、その反省を糧に、修正はできると思う。

 場所前の稽古を腰痛のため1番だけで切り上げたこともあったそうだが、体は動いている。この2日間を見る限り、心配無用と感じた。

 一方の錦木は左を差し勝てたことが勝因だ。先場所はその左を差し負け、横綱に得意の右四つから寄られて小手投げを食った。今回左を差し勝ったことで寄りをこらえ、逆に投げを打ち返せた。

 錦木の特徴である腰の重さも生きた。元々受け身の相撲で、立ち合いから攻め込まれることが多い。場所前、いろんな相手と精力的に稽古したと聞く。33歳の誕生日を来月に控え、自己最高位につけた心の張りも相撲に表れている。(元大関・栃東)

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